2025年10月1日から続いてきた連邦政府機関の閉鎖が11月12日にようやく終わりを迎えた。共和党主導の予算案に反対してきた民主党だが、一部の議員が暫定予算の賛成に回ったことがきっかけとなった。民主党は共和党に協力する代わりに、政府閉鎖により解雇された政府職員の再雇用や年末に期限切れを迎えるオバマケア(医療保険制度改革法)の税控除を延長するための上院採決を2025年内に実施する確約を得たとされる。しかし、それ以上に、低所得者向け食料支給の遅延や管制官の不足による航空便の欠航など、日常生活において目に見える形で混乱が広がっていたことが議員を動かしたのだろう。共和党は最後まで強硬な姿勢を崩さず、しびれを切らした民主党が屈服した。
史上最長の43日間にわたる政府閉鎖がもたらしたものは何か。トランプ政権と議会共和党にとっては強硬策が奏功したことにより、ホワイトハウスへの権力の集約と民主党の無力感を見せつけた格好となった。一方、民主党は一部の議員が執行部の考えに反して共和党案を受け入れたことで、党内の意見対立やリーダーシップ不足が再び露呈した。11月4日に実施されたバージニア州やニュージャージー州の知事選挙では予想以上の大差で民主党候補が当選したばかりで、「ノー・キングス(王はいらない)」を訴える反トランプの抗議運動が浸透し始めていた状況に水を差したとも言える。世論調査では有権者の7割が民主党が求めてきたオバマケアの税控除の延長を支持しているにもかかわらず、民主党が最後まで要求を貫き通さず先送りとなったことへの失望も一部ではある。
























































