社会貢献

地域社会への貢献に関する方針

丸紅グループは、事業の実施・拡大には「地域社会への貢献」が必要不可欠であると認識しており、各国地域の経済社会 基盤の整備・拡充に貢献する営業活動を行い、多彩な地域貢献活動や、事業活動を通じたコミュニティ投資を行う事で、 地域社会の発展に貢献します。
具体的には、事業実施地域での雇用創出により富の不平等や現地での失業を改善し、物品やサービスの調達については 可能な限り域内で行うことで、地域経済の活性化に貢献します。また、地域開発に向けてコミュニティと積極的に関わっていく事で、当社グループと地域が共に成長できる事業活動を展開していきます。

社会貢献活動基本方針(2006年1月策定)

基本理念

社是「正・新・和」の精神に則り、国際社会における企業市民としての責任を自覚し、積極的な社会貢献活動を行う。

活動基本方針

全世界的視野に立ち、「社会福祉」「国際交流」「地域貢献」「地球環境」「文化支援」の5分野を重点分野とし、企業としての社会貢献活動を積極的に推進するとともに、役員・社員によるボランティア活動も積極的に支援する。

具体的活動指針

基本理念・活動基本方針のもと、次の具体的指針を定め、丸紅グループ全体で社会貢献活動に取り組む。

  1. 社会福祉分野
    社会福祉法人丸紅基金への活動支援を中心に、災害支援等も含め幅広く活動を展開する。
  2. 国際交流分野
    海外での奨学金・寄付金を通じた支援を中心に、人的交流を含めた国際社会への貢献活動を展開する。
  3. 地域貢献分野
    日頃お世話になっている地域での振興活動、清掃活動など、役員・社員によるボランティアを中心に活動を展開する。
  4. 地球環境分野
    事業活動における環境への影響に配慮するほか、環境保全活動全般に対する支援を積極的に展開する。
  5. 文化支援分野
    丸紅コレクションを通じた文化貢献のほか、各種文化活動に対する支援も幅広く展開する。
  6. 役員・社員ボランティア活動の支援
    社員参加型のボランティア活動を啓蒙・支援するとともに、ボランティア休暇制度等活動に必要な制度を整備・拡張する。

社会貢献活動実績

2018年3月期の社会貢献費の総額は9.4億円、案件数は585件でした。2018年3月期の社会貢献活動実績のうち、分野と金額の比率、案件数をまとめました。社会貢献活動の実績には、寄付金のほか、社員による活動などを金額換算したものを含みます。なお、社員の個人的な募金やボランティア活動は含みません。

2018年3月期の社会貢献活動実績
分野 比率(金額) 案件数
1. 社会福祉、ソーシャル・インクルージョン 34% 126
2. 健康・医学、スポーツ 1% 9
3. 学術・研究 2% 53
4. 教育・社会教育 3% 51
5. 文化・芸術 6% 36
6. 環境 2% 20
7. 地域社会の活動、史跡・伝統文化保全 2% 47
8. 国際交流 4% 159
9. 災害被災地支援 3% 19
10. 防災まちづくり、防犯 0% 15
11. 人権、ヒューマン・セキュリティ 0% 3
12. 雇用創出及び技能開発、就労支援 2% 10
13. 政治寄付 2% 1
14. その他 40% 36
100% 585

社会福祉

丸紅基金の活動

丸紅基金は、社会福祉分野における民間助成団体として、1974年、丸紅の出捐により設立されました。翌年に全国の社会福祉施設や団体に総額1億円の助成を開始して以来、毎年1億円の助成を継続しており、2019年までの助成実績の累計は2,610件、総額45億円となりました。
2019年は、社会福祉施設・団体から487件の申し込みがあり、その中から63件の助成を決定しました。特に本年度は、生きづらさを感じる若者を支援する団体、児童虐待に対応する団体を多く選出しました。
助成金の原資には、丸紅からの出捐金による運用収入のほか、丸紅グループの役員、社員、OB・OGが毎月一口100円の寄付をする「100円クラブ」からの寄付金と、その同額を丸紅が寄付をする「マッチングギフト」が含まれています。

社員参加の取り組み

丸紅基金の社会貢献活動は、1974年に設立されて以来40余年にわたります。1995年には丸紅グループの役員、社員、OB・OGが毎月一口100円の寄付をする「100円クラブ」の活動がスタートしたのをはじめ、多くのグループ社員が丸紅基金の活動に参加してきました。2015年度より、従来基金関係者、地域主管者限りで実施していた助成証書贈呈式に、グループ社員有志にも参加を呼びかけています。毎年多くの社員が参加しており、参加した社員からは、「実際に助成が活かされている現場に赴くことで、活動の意義をより強く感じた」との感想が寄せられています。また、助成先でのニーズが多様化している現状に合わせて、当社の人材を丸紅基金助成先に派遣し人的な支援を行う制度を2017年度からスタートしました。助成先と希望する社員双方に対して人事部と協働してニーズのヒアリングを実施しており、2019年度現在、約20名が事務や現場でのサポート等の活動をしています。今後も、グループ社員とともに、丸紅基金の活動を広めていきます。

地域貢献活動

海外奨学基金

新興国における青少年の教育と育成のため、主にアセアン地域及びブラジルの8カ国で奨学基金制度を設けています。丸紅の奨学基金の歴史は1989年にフィリピンからはじまり、各国の教育事情に合わせて、毎年、小学生から大学生までを対象に奨学金を給付するほか、パソコンや文房具等の物品も供与する等、地域の要請に応じた支援を行っています。

設立 対象校 奨学金の内容
フィリピン 1989年 技術・農業系の職業訓練学校や小学校 パソコン、関連備品の寄贈
ベトナム 1994年 貧困地域の小中学校 低額所得世帯の小中学生や教師を対象とした奨学金支給
インドネシア 1999年 インドネシア国内の大学 成績優秀者を対象とした奨学金支給
カンボジア 2007年 カンボジア国内の大学 成績優秀者を対象とした奨学金支給
ラオス 2007年 民族寄宿学校 教科書、制服、文房具、寄宿舎備品の寄贈
ミャンマー 2012年 科学技術省傘下の大学 低額所得世帯の学生を対象とした奨学金支給
インド 2016年 インド国内の大学 成績優秀者を対象とした奨学金支給
ブラジル 2006年 ブラジル国内の職業訓練学校 学校教材費用及び授業料の補助、学術研究費としての奨学金支給

各国での取り組み

カタール大学との社会貢献策
2017年3月 東日本大震災のパネル展示開会式
2017年3月 東日本大震災のパネル展示開会式

丸紅は、1980年にドーハ支店を開設、1985年にはLNG事業に参画し、その後も発電事業への参画や下水処理場の建設・運営など幅広くカタールでの事業を実施してきました。また、ビジネス面だけではなく文化・教育面でのカタール社会への貢献を目的に2012年4月にカタール大学と寄付を行う覚書を締結しました。この基金を用いて、カタール社会に貢献する事業をカタール大学と共同で実施しています。
教育面では、現地の青少年を中心に広く日本への理解を深めてもらうことを目的に、初めてのアラビア語版日本小百科を発行しました。日本小百科は、カタール大学を通じて、現地の小中・高等学校に配布されています。また、カタール大学に日本語、東アジアの歴史、東アジアの社会学の冠講座を開講し、日本式の算数教育者育成システムである“授業研究”を導入しました。
文化面では、カタール大学生による日本視察や丸紅本社でのインターンシップ、カタール大学キャンパス内での和菓子・茶道を通じた日本文化交流イベント、アニメーションのワークショップ、東日本大震災のパネル展示も実施しました。当社では、カタールへの社会貢献のため、引き続きこうした取り組みを実施する予定です。

ガーナ共和国での感染症研究を支援

丸紅が25%株式を出資するT.E.N. Ghana MV 25 B.V.社(MV25社)は2018年5月18日、東京医科歯科大学がガーナ大学附属野口記念医学研究所共同研究センター(野口研)で実施する感染症研究を対象にした寄付金25万米ドルを同大学に提供しました。寄付金は、デング熱、チクングニア熱の研究、ロタウィルス等の下痢症疾患防圧に関する研究、薬用植物由来の抗寄生虫化合物の薬剤への応用などの医療研究に役立てられます。

MV25社は、ガーナ共和国西部の沖合約60kmに位置するDeepwater Tano地区のTEN(Tweneboa, Enyenra, Ntomme) 鉱区のオペレーターであるTullow Ghana Limited社向けに、FPSO(Floating Production, Storage & Offloading System:浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)1基のチャーターサービス(リース及び運転・保守点検等のオペレーション)を提供しています。同国元大統領にちなんで“FPSO Prof. John Evans Atta Mills”と命名された本FPSOは、水深約1,500mの海上に係留され、2016年より原油および天然ガスを生産しています。MV25社はこうした事業を通じ同国の産業育成に寄与すると共に、同国と日本との友好関係の強化や、同国の発展に役立つ社会貢献プログラムを模索してきた結果、今回の医療研究助成にいたりました。

ガーナは、野口英世博士が黄熱病の研究の途上で、自らも黄熱病に罹患して客死した地です。その名を冠した野口研は、1979年に設立されて以来、基礎研究を中心とした技術協力を実施し、日本と西アフリカの医学交流拠点として重要な役割を担ってきました。丸紅はMV25社を通じて両国の医学研究の懸け橋となる拠点における研究への寄付金を提供し、日本とガーナ共和国の更なる関係強化と、医療研究の発展に貢献してまいります。

<参考>MV25社株主構成
丸紅株式会社 25.0%
三井海洋開発株式会社 20.1%
三井物産株式会社 30.0%
株式会社商船三井 20.0%
株式会社三井E&Sホ-ルディングス 4.9%
グローバルな健康問題に対する取り組み

フィリピンにある事業会社のMaynilad社では、従業員および地域住民向けに、健康問題と感染症の予防対策に関するプログラムを実施しています。
従業員に対しては、毎年、健康診断を実施し、診断結果は個別にモニターしています。
2009年からは、毎年、インフルエンザ、肺炎、A型・B型肝炎、髄膜炎、水痘、狂犬病、破傷風、子宮頸がん等のワクチン接種を安価で実施しており、2017年には、1,703人の従業員がワクチンを接種しました。
排水処理施設での業務に従事する、現場の従業員に対しては、無料で狂犬病や破傷風のワクチン接種も行っています。
2012年と2015年にはサービス対象エリアであるケソン、パラニャケ、モンテンルパ地域の住民を対象に、デング熱の予防を目的に蚊取りキットを配布しており、今後も継続する方針です。Maynilad社は、デング熱に関する認知度向上活動と、防蚊対策を実施することで、サービス対象エリアでのデング熱感染率低下を目指しています。

  • 蚊取りキット
    蚊取りキット
  • レクチャーの様子
    レクチャーの様子
  • レクチャーの様子
    レクチャーの様子

Maynilad社の取り組みはこちら

また、ミャンマーにて工業団地事業を手掛けるMyanmar Japan Thilawa Development Limitedでは、2018年12月より、入居企業の全社員(2018年12月時点:2,463人)を対象に、結核の検査を実施しています。今後も継続して毎月初めに検査を実施し、結核の感染防止対策を講じていきます。

丸紅グループは、今後も、従業員および地域住民の健康問題と感染症の予防対策に取り組みます。

キャリア教育

ソーシャル・スキル・トレーニングへの協力

ソーシャル・スキル・トレーニングへの協力

丸紅は、社会福祉法人大阪児童福祉事業協会アフターケア事業部が主催する、「ソーシャル・スキル・トレーニング(SST)」に、2007年から協力しています。
SST(自立生活技術講習会)とは、頼るべき肉親を持たない子供たちが施設を出て一人で生活する時に、社会や職場で孤立しないために必要な知識を習得するためのプログラムです。本件は、厚生労働省の支援を受けて、児童養護施設に暮らす中学3年生から高校3年生を対象に実施されています。身だしなみやテーブルマナー、法律、悪質商法トラブルへの警告など、日常生活で直面する具体的なテーマを通じて、生活技能の習得を目指しています。

2019年7月、大阪府下の児童養護施設に暮らす中高生を大阪支社に迎えて、総合商社丸紅が社会で果たす役割や社会人としての心構えなどについて当社社員が講義を行いました。

企業訪問の受け入れ

丸紅では、次世代を担う若者の勤労観・職業観を育てるキャリア教育推進の一環として、企業見学や研修を積極的に受け入れています。中学生・高校生に対しては、『中高生のための「総合商社」講座』を開催しており、2018年度は20校357名が来社しました。
本講座では、総合商社のビジネスをわかりやすく紹介するほか、地球環境や社会で深刻化する課題について、当社の取り組みをお話ししていきます。来社校出身の丸紅グループ社員の協力を得て、「先輩からのメッセージ」と題して来社する生徒との対話の時間を設けています。若手社員から役員経験者まで、幅広い社員が自身の経験やアドバイスを直接語りかけるもので、中学生・高校生により丸紅を身近に感じていただく機会となっています。

  • 総合商社を学ぶ
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  • SDGsを学ぶ
    SDGsを学ぶ
  • 先輩からのメッセージ
    先輩からのメッセージ

当社への訪問を希望される場合はご相談ください。

  • ※個人での訪問は受け付けていません。必ず在籍している学校を通じてお申込みください。
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お問い合わせ先

広報部 企画・ブランド推進課
TEL:03-3282-2111(代表)
E-mail:TOKB191@marubeni.com