2021年

シージャックス社全株式のエネティ社への譲渡ならびにエネティ社の新株引受について

2021/08/06
丸紅株式会社

丸紅株式会社(以下、「丸紅」)は、株式会社INCJ、株式会社商船三井と共に、3社が共同出資する洋上風力据付大手の英国Seajacks International Limited(以下、「シージャックス社」)の全株式を、米国・ニューヨーク証券取引所に上場するEneti Inc.(以下、「エネティ社」)に譲渡し、対価としてエネティ社が新たに発行する株式を引き受けること(以下、「本取引」)について、2021年8月5日付で関連契約を締結しました。なお、本取引は、所定の前提条件の充足をもって発効されるものです。

エネティ社は、ばら積み船事業を行うScorpio Bulkers Inc.として設立され、2013年12月に米国・ニューヨーク証券取引所に上場しました。世界的に拡大が見込まれる洋上風力据付事業への参入を目指し、2020年8月にばら積み船事業から洋上風力据付事業への業態変更を発表し、約50隻のばら積み船売却を進めると共に、2021年5月に世界最大級の洋上風力据付船建造契約を韓国の大宇造船海洋と締結しています。本取引により、エネティ社はシージャックス社の豊富な実績、安全かつ効率的な履行体制に裏打ちされた業界での高い評価や主要顧客との強固な関係等を獲得出来ることが期待されます。

シージャックス社は、5隻の自航式ジャッキアップ船を保有しており、これまでに欧州を中心に450基以上の洋上風力タービンの据付実績を有しています。アジアでも、台湾にて Formosa1 Phase2(120MW)、Formosa2(376MW)、Greater Changhua(888MW)、中国にてYangjiang Shapa(300MW)洋上風力発電所向けタービン据付契約を相次いで受注しています。日本でも、丸紅が出資する大型洋上風力発電事業である秋田県秋田港及び能代港洋上風力発電所(139MW)向け基礎・タービン据付契約を受注しており、2021年4月より基礎据付工事を開始しました。本取引により、シージャックス社はエネティ社傘下となることで、2,600t クレーンを有する世界最大級の洋上風力据付船が加わると共に、米国・ニューヨーク証券取引所に上場するエネティ社を通じて事業成長に向けた多様な資金調達が可能となります。本取引後も洋上風力据付案件に積極的に取り組むことで、欧州に続き日本・アジア・米国における洋上風力市場の成長に貢献していきます。

丸紅は、今後急速に成長が見込まれる洋上風力事業において、次の成長ステージを見据え、エネティ社を通じてシージャックス社の企業価値向上を目指します。丸紅は、これまで海外で累計112GW超の発電所建設実績を有し、また日本を含む世界19カ国で持分容量約12GWの発電資産を保有・運営しています。サステナビリティ推進の一環として、世界の気候変動対策への取組みに貢献すべく、2018年9月に発表した石炭火力発電事業及び再生可能エネルギー発電事業に関する取組み方針を発表、2021年3月には気候変動長期ビジョンを策定しました。今後も積極的に再生可能エネルギー発電事業の開発を推進していきます。

 

<エネティ社概要>
会社名 Eneti Inc.
設立 2013年
本社所在地 モナコ公国
代表者 Emanuele A. Lauro
Website https://www.eneti-inc.com/
事業内容 洋上風力据付事業
     
<シージャックス社概要>
会社名 Seajacks International Limited
設立 2006年
本社所在地 英国ノーフォーク州グレートヤーマス
代表者 Blair William Ainslie
Website  https://www.seajacks.com
事業内容 洋上風力据付事業、洋上オイル&ガス向けサービス事業

 

【関連プレスリリース】
2018年9月18日
サステナビリティへの取組み方針に関するお知らせ
(石炭火力発電事業及び再生可能エネルギー発電事業について)
https://www.marubeni.com/jp/news/2018/release/00036.html

2021年3月9日
『気候変動長期ビジョン』 ~温室効果ガス排出のネットゼロに向けて~
https://www.marubeni.com/jp/news/2021/release/00022.html

2020年2月3日
秋田県秋田港及び能代港における洋上風力発電プロジェクトの実施、及び融資契約締結について
https://www.marubeni.com/jp/news/2020/release/20200203J.pdf

2020年3月27日
英国シージャックス社 秋田県秋田港及び能代港における洋上風力発電所向け基礎据付契約締結及び洋上風力据付船の導入について
https://www.marubeni.com/jp/news/2020/release/2020032701J.pdf

2021年4月27日
秋田県秋田港及び能代港における洋上風力発電事業の洋上据付工事の開始について
https://www.marubeni.com/jp/news/2021/release/00039.html


将来見通しに関する注意事項

本プレスリリースに記載される事項には、将来見通しに関する記述を含みます。1995年私募証券訴訟改革法は、企業が事業に関する将来の情報を提供することを奨励するため、将来見通しに関する記述に対して、セーフハーバー・ルールによる保護を規定しています。将来の見通しに関する記述には、歴史的事実に関する記述を除き、計画、目的、目標、戦略、将来の出来事又は業績並びにそれらの根拠となる前提事実その他の記述を含みます。当社は、1995年私募証券訴訟改革法のセーフハーバー条項による保護を望んでおり、そのために当該セーフハーバー条項に関するこの注意事項を記載します。「信じる」、「期待する」、「意図する」、「推定する」、「予測する」、「企画する」、「計画する」、「可能性がある」、「かも知れない」、「すべきである」、「予期する」、「留保する」その他類似の表現は、将来の見通しに関する記述を意味します。当社は、法律上要求されている場合を除き、新たな情報や将来の出来事等の結果かどうかを問わず、将来の見通しに関する記述を公に更新又は修正すべきいかなる義務を負わず、このような義務を負うことを明確に否定します。

本プレスリリースにおける将来の見通しに関する記述は、様々な仮定に基づいており、その多くは、経営陣による過去の事業動向の調査及び当社の記録に含まれるデータや第三者から入手可能な他のデータを含む更なる仮定に基づいています。当社は、これらの仮定は、その作成時点において合理的であると信じていますが、これらの仮定は本質的に予測が困難又は不可能であり、当社のコントロールが及ばない重大な不確実性及び偶発事象の影響を受けるため、これらの期待、信頼及び予測を達成又は完遂を保証することは出来ません。

これらの重要な要因に加え、当社の見解では、実際の結果が将来の見通しに関する記述において説明されているものと大きく異なる結果を生じさせ得るその他の重要な要素として、契約の相手方により契約が十分に履行されないこと、世界経済・通貨の強さ、用船料や資産価値の変動を含む一般的な市況、洋上風力風力据付船に対する需要変動、進行中の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延期間・深刻度及びこれらによる洋上風力風力据付船や洋上風力発電所据付需要への影響、燃料費・ドライドッキング・保険料等の運営費の変動、保有する洋上風力据付船の市況、資金調達及びリファイナンスの実施可能性、契約相手方の履行能力、資金調達能力及び資本リソース(資本的支出を含む)の利用可能性及びそれら資金調達における誓約事項の遵守、計画的な設備投資、買収及び事業戦略の変更から期待される利益を成功裏に特定し、完結させ、統合し、実現する能力、投資価値の変動、政府の法令・規制の変更又は規制当局による措置、係属中又は将来の訴訟による潜在的な責任、一般的な国内及び国際的な政治情勢、事故や政治的出来事による潜在的な混乱、船舶の故障や用船中断の事例その他の要因を含むものと考えます。

これら又はその他のリスク及び不確実性に関するより完全な記載については、エネティ社が米国証券取引委員会に提出した資料をご覧ください。

また、本プレスリリースは、上記事実の発表を目的として作成されたものであり、日本国内外を問わず一切の投資勧誘またはそれに類する行為を目的として作成されたものではありません。

以 上

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