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フィリピンにおける上下水道会社・Maynilad社の上場完了について

2025年11月14日
丸紅株式会社

丸紅株式会社(以下、「丸紅」)が出資するフィリピン共和国(以下、「フィリピン」)の上下水道会社Maynilad Water Services, lnc.(以下、「Maynilad社」)は、2025年11月7日にフィリピン証券取引所にて新規株式公開(以下、「IPO」)を完了しました。

同日に開催された式典の様子
同日に開催された式典の様子

Maynilad社は、フィリピン・マニラ首都圏西地区を中心に約1,050万人を対象とする上下水道のコンセッション事業を運営し、浄水や下水処理サービスの提供、上下水道管路網の維持管理、検針や料金徴収までの一貫サービスを提供しています。安定した事業運営に加えて、無収水率の改善や下水道普及率の向上を目的に、大規模な設備投資にも積極的に取り組み、サービスの一層の向上に努めています。丸紅は2013年に出資参画し、各国での水事業の知見を生かした技術支援や戦略策定等を通じてMaynilad社の成長に貢献してきました。

今回のIPOにおいては、市場から想定を上回る買付需要があり、調達額はMaynilad社株式の約30%に相当する343億ペソ(約900億円相当)と、フィリピンのIPOにおいて過去2番目に大きい規模となりました。また、東南アジアの上下水道会社として最大級のIPO、かつフィリピン初のグリーンエクイティ(※1)としての認定も受けました。

なお、IPOに際し、丸紅の保有するMaynilad社の株式を一部上場することで投資回収を実現し、中期経営戦略GC2027の戦略の一つである、投資の回収促進にも寄与しました。

丸紅は、アジア・米州・欧州・中東・アフリカにおいて、水処理施設のBOO/BOT(※2)、運転保守管理から上下水道事業の運営まで、多角的に水事業を展開しています。今後も、人々の生活に不可欠な水供給サービスの提供を通じて、持続可能な社会の実現に貢献するとともに、事業の磨き込みを継続することで、企業価値の向上を目指します。

(※1) フィリピン証券取引委員会が2025年に策定した持続可能な投資促進を目的とする環境配慮企業の認定指針
(※2) BOO:Build, Own and Operateの略。プラントの建設、維持管理、運営
BOT:Build, Own and Transferの略。プラントの建設、維持管理、運営、移転
<Maynilad社概要>
会社名 : Maynilad Water Services, lnc.(マイニラッド・ウォーターサービス)
本社所在地 : フィリピン共和国マニラ首都圏ケソン市
設立 : 1997年
代表者 : Ramoncito S. Fernandez
事業内容 : 上下水道事業運営
ウェブサイト : https://www.mayniladwater.com.ph/

<関連ニュースリリース>
・2023年5月23日
フィリピン・マイニラッド社パラニャケ再生水プロジェクト及びサウジアラビア・シュケイク3造水プロジェクトが国際アワードで最優秀賞、優秀賞を受賞
https://www.marubeni.com/jp/news/2023/info/00014.html

・2020年12月25日
サウジアラビア・シュケイク3造水プロジェクト及びフィリピン・マイニラッド社プタタン2浄水場プロジェクトが国際アワードで優秀賞を受賞
https://www.marubeni.com/jp/news/2020/info/00005.html

 

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