2025年

医薬品戦略プラットフォーム構築について
~住友ファーマのアジア事業の承継~

2025/04/01
丸紅株式会社

丸紅株式会社(以下、「丸紅」)は、住友ファーマ株式会社(以下、「住友ファーマ」)と、住友ファーマのアジア地域(*1)における医薬品販売事業(*2)を吸収分割の方法により承継する新設会社(以下、「新会社」)の株式を取得する株式譲渡契約を締結しました (*3)(以下、「本案件」)。丸紅は、新会社の発行済み株式60%を約450億円にて取得します(*4)。

中国主要製品 中国主要製品

東南アジア主要製品 東南アジア主要製品

新会社が展開するアジア地域の医薬品市場は、人口増加や高齢化、経済の発展に伴い、今後も持続的な高成長が期待されています。丸紅は、住友ファーマが長年にわたり築き上げてきた医薬品の供給体制・実績・信頼を引き継ぎ、創薬を除く医薬品領域において、この地域での医薬品へのアクセスを改善し、地域社会に貢献します。

丸紅は、医薬品関連事業を世界各国に必要とされる次世代事業のひとつと位置づけ、10,000品目を超える製品を取り扱う医薬品販売事業を中国、中東、アフリカを中心に構築してきました。今後は、新会社を丸紅の医薬品戦略プラットフォームと位置づけ、必要とされる製品を世界中の患者に届けるべく、取扱製品・対象地域の拡充を推進します。これにより医薬品関連事業全体で2029年度には売上1,000億円超の事業へと成長させていきます。

丸紅は、中期経営戦略GC2027において、「成長領域×高付加価値×拡張性」を有する戦略プラットフォーム型事業に注力しています。本案件では、これまで積み上げてきた医薬品販売事業の知見・実績をもとに新たなプラットフォームを構築・強化することで、医薬品市場という成長領域において、様々な患者のニーズを満たし高付加価値を創出します。また、取扱製品・対象地域の拡充により事業を継続的に拡張させることで、世界の医療課題の解決に貢献し、企業価値向上を目指します。


(*1) 中国、台湾、香港、および東南アジア各国
(*2) 住友ファーマの完全子会社である住友制葯投資(中国)有限公司およびSumitomo Pharma Asia Pacific Pte. Ltd.ならびにこれらの子会社等の行う事業
参考:2025年3月期売上収益458億円、コアセグメント利益231億円(参照元:住友ファーマ2024年度セグメント別業績予想)
(*3) 各国許認可等の諸条件完了を経て、丸紅の完全子会社である丸紅グローバルファーマ株式会社を通じ取得
(*4) 住友ファーマが保有する残りの株式40%に対し、丸紅が2029年以降に約270億円にて取得するオプションを有する(株主間契約に基づく価格調整を実施)。

<新会社概要>
会社名 : 丸紅ファーマシューティカルズ株式会社(仮称)
所在地 : 日本
設立年 : 2025年4月(予定)
代表者 : 未定
事業内容 : 医療用医薬品等の製造および販売等
     
<住友制葯投資(中国)有限公司概要>
会社名 : 住友制葯投資(中国)有限公司
所在地 : 上海市黄浦区黄陂南路838弄1号中海国際センターA座7階
設立年 : 2022年
代表者 : 纐纈 義隆
事業内容 : 持株会社、現地法人の管理統括等
     
<Sumitomo Pharma Asia Pacific Pte. Ltd.社概要>
会社名 : Sumitomo Pharma Asia Pacific Pte. Ltd.
所在地 : 3 Fraser Street, #07-28 DUO Tower, Singapore 189352
設立年 : 2013年
代表者 : 上向 裕樹
事業内容 : 医療用医薬品の輸入、仕入、販売
     
<住友ファーマ概要>
会社名 : 住友ファーマ株式会社
所在地 : 大阪市中央区道修町二丁目6番8号
設立年 : 1897年
代表者 : 木村 徹
事業内容 : 医療用医薬品等の製造および販売等
ウェブサイト : https://www.sumitomo-pharma.co.jp/
     
<丸紅グローバルファーマ概要>
会社名 : 丸紅グローバルファーマ株式会社
所在地 : 東京都千代田区大手町一丁目4番2号
設立年 : 2021年
代表者 : 上出 衛輔
事業内容 : 医薬品・医療機器関連事業投資の持株会社

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