2024年

タンザニアにおける「民間セクター・小規模生産者連携強化(ELPS)」案件への参加について

2024/09/20
丸紅株式会社

丸紅は、国際農業開発基金(以下、「IFAD」)が農林水産省の拠出金で実施する「民間セクター・小規模生産者連携強化(ELPS)イニシアティブ」の初号案件となる、タンザニアにおけるコーヒーバリューチェーンの持続可能性を高める共同投資事業を、UCC上島珈琲株式会社(以下、「UCC」)と共にパートナー企業として支援します。(以下、「本事業」)。

info_240920 【現地生産者へ営農指導を行っている様子】

 

本事業の概要・目的
現在、世界的な消費の増加による需要増、気候変動による供給不安により、コーヒーの安定供給が難しくなることが不安視されています。その中でもタンザニアは、世界有数の優れたコーヒー豆を生産し、日本では”キリマンジャロ”コーヒーとして支持され、タンザニアアラビカコーヒーの約30%が日本向けに輸出されています。全体の生産量が大きくない中で、生産現場では、営農指導がまだまだ小農家まで行き届いていないことから単位面積当たりの収穫量が少なく、生産効率の向上が求められています。そこで、ELPSの枠組みとIFADの小規模生産者ネットワークを活用し、丸紅およびUCCが長年のコーヒー事業で培ったノウハウを投じます。これにより、安定的で持続可能なバリューチェーンの構築・強化を目指します。

<各社役割>
丸紅:堆肥生産に活用できる地域資源の調査ならびに現地での進捗管理および報告
IFAD:プロジェクトの全体管理、インフラ構築および技術指導に必要な資材の提供
UCC:育苗、環境負荷の少ない農法、堆肥生産および収穫後の処理に関する技術指導の提供

今後の展望
丸紅は、コーヒーの安定供給を目的に、さまざまな国で生産者の支援を行ってきました(※)。今後も、長年培ってきた経験と知見に基づき、サステナブルコーヒーの取り扱いを増やしていくことを目指します。

(※)「誰ひとり取り残さない、丸紅のサステナブルコーヒー」
https://www.marubeni.com/jp/business/food1/2022coffee/

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