2023年

アンゴラにおける森林再生プロジェクトの事業性検証に向けた覚書締結について

2023/05/22
丸紅株式会社

丸紅株式会社(以下、「丸紅」)は、アフリカ南部に位置するアンゴラ共和国(以下、「アンゴラ」)にて、大規模農業を展開する現地企業ALCAAL ANGOLA- Investimentos e Participações Lda(以下、「IEP社」)と、森林再生を通じた産業植林・環境植林プロジェクト(以下、「本プロジェクト」)の事業性を検証することに合意し、覚書を締結しました。

アフリカは世界で最も森林の減少面積が多い地域でもあり、森林再生が喫緊の課題となっています。本プロジェクトの対象となるアンゴラ南部の約3万1千ヘクタールの土地は、過去に植林が行われていたものの40年以上に亘り放置され、違法伐採等により劣化してしまったエリアです。このエリア開発の事業権を有するIEP社と共に新規植林・再植林を行うことで、アンゴラの森林再生を目指すとともに、アフリカ地域の森林減少を食い止め、環境保全と地球温暖化対策に寄与します。また、木材利用による森林産業の活性化や森林による炭素吸収・固定を通じたカーボンクレジットプログラムの確立も目指します。

<プロジェクト実施予定地①> <プロジェクト実施予定地①>

<プロジェクト実施予定地②> <プロジェクト実施予定地②>

丸紅は、2021年3月に気候変動長期ビジョンを策定、中期経営戦略「GC2024」においてもグリーン戦略を企業価値向上に向けた基本方針の一つと位置付けています。インドネシア、豪州の2カ国で総事業面積約29万ヘクタール、その内約13万ヘクタールの植林面積(東京都の約6割の面積に相当)を管理し、フィリピンでは本プロジェクトと同様の森林再生プロジェクトを進めています。これらの事業で培った知見やノウハウを本プロジェクトに活かし、森林資源の環境価値と経済価値を高め、人と森の力でサステナブルな未来を切り拓くことを目指します。

<IEP社 概要>    
名称 : ALCAAL ANGOLA- Investimentos e Participações Lda
所在地 : アンゴラ、ルアンダ州
設立 : 2014年
ホームページ : https://alcaalangola.com/
事業内容 : アンゴラの3州計約3万ヘクタールの農場でメイズ、大豆、雑豆、小麦、コメ等穀物を中心に大規模機械式農業を展開。
丸紅が設計・調達・建設(EPC)を手掛けたアンゴラのTextang 繊維工場のオペレーターでもある。

【関連リリース】
2023年2月10日
森林再生カーボンクレジットプログラムの開発について~フィリピンで初めての産学官協働~
https://www.marubeni.com/jp/news/2023/release/00019.html

以 上

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