2023年
栃木県足利市におけるAI・機械学習を用いた水道管路の劣化予測診断サービスの実施について
2023/09/12
丸紅株式会社
丸紅は、2023年8月21日に、栃木県足利市と管路劣化予測診断業務委託契約を締結しました(以下、「本案件」)。丸紅は、足利市が保有する一部の水道管路の老朽度を評価し、管路の劣化予測や漏水調査実施場所の選定をサポートします。
本案件は、丸紅の完全子会社であるポルトガルの上下水道事業会社AGS - Administração e Gestão de Sistemas de Salubridade, S.A.(以下、「AGS社」)のAI・機械学習を用いた管路更新最適化サービス「infrawise(インフラワイズ)」を活用して実施するもので、管路の劣化予測や漏水調査実施エリアの選定を目的とし、水道管の老朽度をAI・機械学習により評価する、栃木県初の取り組みです。
従来の漏水調査では、地中に埋設された水道管に対し、調査員が市全域を巡回し機器を使用して耳で漏水音を聞き分けて場所を特定する必要があり、多くの時間と人員を要していました。本案件では、「infrawise」を用いて水道管路の老朽度を評価し、調査を実施すべき優先エリアを選定することで、より効果的かつ効率的な漏水調査が可能となります。
漏水の早期発見により、水道管の破裂事故等を防ぐとともに、水道事業者の有収率※を向上させることで、事業運営の持続可能性を高めます。
丸紅は、AGS社を通じてポルトガルで長年にわたり水道事業を運営してきました。他にも、フィリピン、チリ等での上下水道運営事業や、サウジアラビア、チリでの海水淡水化事業を実施しており、合計約1,650万人に水道サービスを提供しています。今後も、日本における水道管路の適切な更新サポートをはじめ、持続可能な水道事業の運営に貢献していきます。
水道事業者からの配水量と、料金として収入のあった水量との比率。
【本案件の概要】
業務委託名 | :管路劣化予測診断業務委託 |
発注者 | :栃木県足利市 |
履行期間 | :2023年8月21日から2024年3月10日まで |
対象管路距離 | :約110km |
業務内容 | :(1)管路の老朽度評価 (2)漏水調査優先エリアの選定 |
【AGS社概要】
会社名 | :AGS - Administração e Gestão de Sistemas de Salubridade, S.A. |
所在地 | :ポルトガル/リスボン |
代表者 | :JOÃO FARIA FELICIANO Chief Executive Officer (CEO) |
設立 | :1988年 |
事業内容 | :①ポルトガルおよびブラジルにおける傘下コンセッション・PPP事業管理 ②上下水道O&M事業 ③ソフトウェアの開発・販売、それに伴うコンサルティングサービスの提供 |
ホームページ | :https://www.ags.pt/en |
<関連リリース>
2023年6月22日
仙台市におけるAI・機械学習を用いた水道管路の更新最適化サービスの実施について
https://www.marubeni.com/jp/news/2023/release/00062.html
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