2026年7月10日
丸紅株式会社
丸紅株式会社(以下、「丸紅」)は、スイス連邦(以下、「スイス」)およびオーストリア共和国(以下、「オーストリア」)にて工作機械、および周辺機器と自動化設備の販売・保守事業を展開するTOLUS Group AG(以下、「TOLUS」)の発行済株式の100%を取得し、同社を完全子会社化しました(以下、「本買収」)。本買収により、丸紅は欧州市場における工作機械販売事業に本格参入します。
工作機械は、あらゆる製造業を支える重要な機械であり、世界における工作機械の市場規模は約900〜1,000億米ドルと推計され、2025年から2030年までに年平均7.0%で成長すると予測されています。欧州は工作機械において世界第2位の市場規模を有しており、なかでもスイス・オーストリアは高級時計や医療機器、自動車など、精密加工が要求される産業が発展しています。
TOLUSは、前身企業(※)の創業から50年以上にわたり、スイス・オーストリアにおいて日系トップメーカーの工作機械を取り扱っており、微細で高精度な加工が求められる産業を中心に、累計5,000台以上の販売実績を有しています。さらに工作機械の供給だけでなく、省人化・効率化を実現する自動化システムを設計・提案できるエンジニアリング力を強みとして、両国で高い地位を確立しています。
丸紅は70年以上にわたり、米国、メキシコ、ベトナム、ブラジル、インドなど世界各国で、優れた技術力を有する日本製の工作機械を販売してきました。また、製造業の自動化や省人化などのニーズに応えるため、エンジニアリング機能を強化し、生産ラインを最適化する高付加価値なソリューションを提供しています。各地域で蓄積した知見を共有し事業間の連携を深めることで、工作機械領域における事業プラットフォームの基盤を発展・拡大させています。
丸紅は、中期経営戦略GC2027において、「成長領域×高付加価値×拡張性」を有する戦略プラットフォーム型事業に注力しています。本買収により、精密機器などの高付加価値製品を展開する欧州の製造業に対し、これまで培ってきた知見と提案力を生かし、最適な工作機械の販売とエンジニアリングサービスを提供していきます。近年製造業においては、生成AIの普及により、AIデータセンターや次世代半導体関連向けの部品加工ニーズが高まっています。さらに、フィジカルAIの進展により、ロボット向けの関節部品などの高精度な部品需要の拡大も見込まれています。丸紅は、これらの最先端ハードウェアを支える技術基盤として、高精度加工技術の需要を取り込んでいくとともに、今後も、日本の卓越した工作機械技術を世界に届けることで、顧客の生産性向上と技術革新を後押しし、世界の製造業の発展に貢献していきます。
※ TOLUSの前身であるSuvemaは1974年、Newemagは1975年にそれぞれ創業。
| <TOLUS概要> | ||
| 会社名 | : | TOLUS Group AG(トルスグループ) |
| 所在地 | : | スイス |
| 設立年 | : | 2022年 |
| 代表者 | : | Pirmin Zehnder |
| 事業内容 | : | 工作機械・周辺機器・自動化設備の販売・保守事業 |
| ウェブサイト | : | https://tolus.com/de/ |