メインコンテンツへスキップ

2026年 社長年頭挨拶

2026年1月5日
丸紅株式会社

本日9時より東京本社で行われました、当社社長大本晶之による年頭挨拶を下記の通りお知らせします。

丸紅グループの皆さん、新年あけましておめでとうございます。世界中の丸紅グループの皆さんと、そのご家族にとって、2026年が希望と笑顔に満ち溢れる一年となることを心より願い、新年のご挨拶を申し上げます。
まず、年末年始も各国・各地域の現場で業務を継続し、丸紅グループを支えてくださった多くの皆さんがいます。その献身的なご尽力に対し、心からの感謝を申し上げます。

本年の干支は午です。午は古来、前へと駆け抜ける推進力や群れとして進む一体感を象徴してきました。強靭な脚で大地を踏みしめ、風を切って前進し、ときに群れとして圧倒的な力を生み出す存在です。変化の風を受け止め、そのエネルギーを次なる高みへ前進する追い風へと変えていく─2026年は、丸紅グループが次のステージへまさに“駆け上がる”一年です。そして、その主役は、まぎれもなく皆さん一人ひとりです。

■ 世界の変化を追い風に変える強い丸紅 ― 丸紅の強さの源泉
2025年を振り返れば、変化の風が強くなった一年でした。生成AIに代表される新しいテクノロジーの活用が飛躍的に拡がる一方で、米国関税や地政学要因によるサプライチェーンの再構築、世界経済の局地化が進み、各国政府による内需拡大施策の展開、重要鉱物の需給ギャップの拡大、気候変動・脱炭素対策の遅延と、外部環境は大きく、そして激しく変化しました。こうした不安定な情勢と激しい通貨価値の変動を背景に、人々が時代の変化を超えて普遍的な価値を追求し、金の価格を史上最高値にまで押し上げたことは、昨年一年の変化を象徴しています。

中期経営戦略GC2027の開始以降、私は100を超える事業会社の現場を訪れ、各国、各地域の現場の最前線で挑戦を続ける皆さんと対話を重ねてきました。その対話を通して「丸紅の強さ」を連続して目の当たりにする中で、「過去から現在・そして時代の変化を超えて未来へと連綿とつながる“丸紅の普遍的な強さの源泉”は何か」、自らに問い続けてきました。私は、世界の変化が加速する時代だからこそ、丸紅グループは“丸紅にこそ宿る普遍的な強さ”によって、世界の変化に正面から向き合い、確実に追い風へと変え、普遍的な価値成長を追求していくことができると確信しています。

私が考える“丸紅の普遍的な強さの源泉”について、皆さんと共有します。

まず丸紅の普遍的な強さの第一の源泉は、「正・新・和」という社是です。1949年当時の慣習に従い、右から左へと書かれていますが、現代の読み方に合わせて、左から右へと読むと「和・新・正」の順番になります。和は動詞であれば「和する」、世界の変化が激しい現代だからこそ、変化がもたらす異なるものを融合していく力、「和する」力こそが丸紅の普遍的な強さの源泉です。分断が進み重心が変化していく世界の中で、異なるもの・矛盾に正面から対峙し、和することで、自らを新しくすることを、正しく実践していく。世界の大きな変化を和して、新しいものを正しく創り出すことで、自らの成長へと昇華していく、この姿勢こそが、丸紅を丸紅たらしめる普遍的な強さの一つだと考えています。

丸紅の普遍的な強さの第二の源泉は、丸紅という社名そのものです。丸紅の社名には自らを「商社」と規定する漢字が存在しません。丸紅の○は「世界」と「全方位」の象徴であり、世界を全方位から俯瞰し、世界の最善解を常に探索・追求する力を示すと考えています。地政学リスクの高まりは、一見すれば脅威に映ります。しかし同時に、米国・日本・グローバルサウスを中心とした内需経済の成長、安全・セキュリテイの概念の進化とその価値向上、需給変化に伴う重要資源の価値向上など、変化が生み出す新たな機会が世界各地で着実に生まれています。生成AIに代表される新しいテクノロジーの台頭も重要な変化ですが、世界の先進活用の事例を学び自らの生産性向上と競争力強化を追求する機会や、生成AI経済圏の飛躍的拡張から生じる需給変化を捉える商機に恵まれています。世界の変化と機会を俯瞰する視座を持ち、世界の最善の事例をいち早く捉え、どこに向かうべきかを見極める力を持つのが、丸紅です。

丸紅の普遍的な強さの第三の源泉は、「勝ち筋」という組織の知恵です。現在の丸紅グループがあるのは、過去の成功と失敗を通じて研ぎ澄まされてきた普遍的な勝ち筋という組織の知恵を、いままさに事業現場で実践しているからです。世界の変化が激しい時だからこそ、過去から磨き上げてきた組織の知恵を活用し、普遍的な「勝ち筋」を愚直に実践していくこと、これこそが普遍的な価値を創出する丸紅グループの力です。そして、その勝ち筋を日々の現場で体現しているのが、世界中の丸紅グループ社員の皆様一人ひとりです。

■ GC2027を実践し、次なる高みへ駆け上がる。総合商社の枠組みを超える価値創造企業グループを目指す
世界と時代の変化を俯瞰し、どの時代に、どの分野で、どのように勝ってきたのかという普遍的な勝ち筋を抽出し、変化を先取りし、変化を和していく、そして常に世界の最善解を果敢に追求していく─この丸紅ならではの挑戦を、2026年はさらに一段ギアを上げて進めていきます。そのための羅針盤こそが、丸紅グループの在り姿である「総合商社の枠組みを超える価値創造企業グループ」を目指すGlobal crossvalue platformであり、「次なる高み」を明確化したGC2027です。

丸紅グループは、GC2027にて「次なる高み」として掲げた時価総額10兆円超の目標に向けて、2025年に着実に歩みを進めています。登山に例えるなら、GC2027を公表した2025年2月に「4合目」とも言える4兆円の水準にあった私たちが、いまは7合目に立っています。2025年11月にS&Pの発行体格付もA格に格上げとなり、次の成長に向けた足場は着実に固まり、更なる高みに向かうエネルギーが充填されています。ここまでの道のりは決して平坦ではありませんでしたが、皆さん一人ひとりの力によって、着実に登り続けています。

7合目に立った今、次なる高みの10合目地点が見える位置にまで我々は歩みを進めています。エネルギーが充填し足場が堅調な今、激しい変化の風があれども、ここからの先の道筋を大胆に且つ慎重に駆け上がり、出来るだけ早く次なる高みへ全員で到達することを果敢に目指すべきと考えています。

ここから先の道筋も、在り姿の「総合商社の枠組みを超える」に向けて、GC2027の戦略を規律実践していくことで進んでいきます。大切な皆さんの個人の持ち物を心を込めて磨きこむように、大切な既存事業を心をこめて磨き込む、持続的な成長に向けた資本配分を大胆に実施する、そして普遍的な「勝ち筋」をグループ全体に伝搬させ、経営資源を「勝ち筋」に集中していく。こうした一つひとつの取り組みを大胆に規律をもって積み重ねていくことこそが、GC2027の真髄です。

GC2027の規律実践において最も重要な事は、「和する」ことにありと思います。
まず、丸紅らしく価値創造における世界最善事例を探索・追求し、世界の卓越企業群と丸紅との差を自ら和していく事で、在り姿「総合商社の枠組みを超える」への変革施策を実践し、次なる高みへ向かっていきます。

そして、大胆さと慎重さの両立、大胆に且つ慎重にという相反する要素を「和して新しい価値を正しく創り出す」、普遍的な価値を生み出す丸紅の普遍的強みを如何なく発揮していくことと思います。従来の「守り」の基本動作や規律を大切にする。同時に、スピードを上げるべきところでは迷わずギアを上げ、果敢に大胆に勝負に出る「攻め」によって未来を切り開いていく。次なる高みをめがけて、まさに午のようにここからの道筋を力強く駆け上がる力を丸紅グループとして発揮していく局面です。

その原動力は、皆さんの力強い前への一歩に他なりません。皆さん一人ひとりが、時に自らを奮い立たせて、次なる高みへの歩みを大きく進めていくこと。その集合体こそが、丸紅グループをさらに上のステージへと押し上げる原動力です。昨年の皆さんとの現場での対話を通じて、私は、丸紅グループの皆さんの素晴らしい成長志向と力を連続して目の当たりにしています。丸紅グループにとって、次なる高みは単なる通過点であり、「世界の高み」を目指す普遍的な強さがあると私は確信しています。

■ 丸紅の真髄 ― 「人」としての成長
最後に、丸紅の揺るぎない原点・土台を改めて確認する意味で、大正末期から昭和初期にかけて丸紅商店の専務として現在の丸紅の礎を築かれた、古川鉄治郎さんの言葉をご紹介したいと思います。古川さんは、「人として本分を尽くす」という、何時の時代の現役世代をも奮い立たせる言葉を残しています。
「職業を通じて自己の人格を完成し、もって国家社会にその本分を尽くすほかはない。商人となる前にまず人となれ。」
社会にとって善い仕事を成し遂げることを通じて、自分自身が、より善い「人」へと成長していく。この常に善い「人」へ成長を目指す姿勢は、まさに丸紅グループが過去から未来に向けて実践している根源的な姿勢そのものです。丸紅グループの「次なる高み」に向けて、ミッションを掲げ、心を込めて挑み続けることは、同時に、皆さん一人ひとりの「個」としての「次なる高み」に挑み続けること、今日ご自身が思い描いている以上の自分の高みへと一歩踏み出していくことと考えています。

2026年、善い年にしていきましょう。午年の駆け上がるエネルギーを味方につけ、人として、プロフェッショナルとして、そして丸紅グループの一員として、さらに飛躍していく善い年にしていきましょう。私自身、丸紅グループの為に自らを厳しく律し、そして奮い立たせ、皆さんと共に「次なる高み」へ全速力で駆け続けることをお約束します。

最後に改めて、世界中の丸紅グループの皆さんと、そのご家族にとって、本年が希望と成長と笑顔に満ちた一年となることを心より願っています。本年もどうぞ宜しくお願いします。

以 上

正新和の書
大本社長の年頭挨拶の様子
ニュースリリース一覧へ