2025年12月12日
丸紅株式会社
丸紅株式会社(以下、「丸紅」)は、豪州の不動産投資運用会社であるAsheMorgan、株式会社長谷工コーポレーション(以下、「長谷工」)、みずほリース株式会社(以下、「みずほリース」)と共同で、大型(※1)の賃貸用集合住宅(以下、「BTR」(※2))開発事業「District Living プロジェクト」(以下、「本プロジェクト」)に参画しました。
豪州では、積極的な移民誘致政策等により、今後10年で約300万人の人口増加が見込まれています。特に、本プロジェクトが位置するメルボルン都市圏の人口は、2030年頃にはシドニーを抜いて豪州最大都市圏となると見られ、今後の経済成長が期待されています(※3)。
一方、都市圏では人口増加に伴い、若年層の移民を中心に賃貸住宅への居住ニーズが高まっており、慢性的な住宅供給不足が社会的課題となっています。こうした状況を踏まえ、豪州連邦政府、および各州政府は、住宅不足の解消と賃貸住宅の質的向上を目的に、充実したサービスや設備の提供が可能なBTR事業の促進に注力しています。
本プロジェクトは、州政府が再開発を推進してきたメルボルン市・ドックランズ地区に位置します。大型複合商業施設に直結し、都心には約10分でアクセス可能と、同地区随一の生活・交通利便性を有しています。さらに、エネルギー効率の高い住宅設計により、二酸化炭素排出量の「ネットゼロ」を目指しており、環境負荷の低減を図りながら、住宅不足の解消に貢献します。
丸紅は、これまで国内不動産事業を基盤に、成長市場のインド・ASEANにおける中間層の需要に対応する分譲住宅開発事業を進めるとともに、世界最大の不動産流通市場を有する米国においては、グループ全体で1.8兆円の運用資産残高を有するアセットマネジメント事業で培った知見を活用し、賃貸住宅投資・運用事業を推進してきました。今後は、本プロジェクトを皮切りに、先進国随一の人口増加率を有し、REIT(※4)市場規模が米国に次いで世界第2位である豪州においてもアセットマネジメント事業を確立し、2030年代には同国で3,000億円規模の運用資産残高の達成を目指します。
(※1)Phase1の建物規模は626戸。将来開発予定のPhase2開発と併せて、開発許認可925戸は同国最大級のBTR。
(※2)Build-to-Rentの略。豪州では賃貸専用に開発される一棟物の賃貸集合住宅。法人事業者による運営となるため、充実した公共設備や良質な管理体制が特徴。
(※3)出典:State Government of Victoria
(※4)Real Estate Investment Trustの略。不動産を投資対象とする投資信託。保有物件の賃料等の収益を投資家に分配する仕組み。
| <本プロジェクト概要> | |
| 物件名 | District Living(ディストリクト リビング) |
| 所在地 | 豪州・メルボルン市 |
| 敷地面積 | 4,240㎡ |
| 賃貸床面積 | 41,160㎡ |
| 建物規模 | 地上24階建 住宅626戸、商業456㎡ |
| スケジュール(予定) | 2025年10月 事業参画 2027年9月 竣工・賃貸開始 |
| <AsheMorgan概要> | |
| 会社名 | AsheMorgan(アッシュモルガン) |
| 所在地 | Hudson House Lvl 13, 131 Macquarie St, Sydney NSW 2000 |
| 代表者 | Principal Mr. Michael Moss |
| 設立 | 1981年10月 |
| 事業内容 | 不動産開発・投資事業、不動産アセットマネジメント事業 |
| <長谷工概要> | |
| 会社名 | 株式会社長谷工コーポレーション |
| 所在地 | 東京都港区芝二丁目32番1号 |
| 代表者 | 代表取締役社長 熊野 聡 |
| 設立 | 1946年8月 |
| 事業内容 | 建設事業、不動産事業、エンジニアリング事業 |
| <みずほリース概要> | |
| 会社名 | みずほリース株式会社 |
| 所在地 | 東京都港区虎ノ門一丁目2番6号 |
| 代表者 | 代表取締役社長 中村 昭 |
| 設立 | 1969年12月 |
| 事業内容 | リース取引および割賦販売取引ならびに各種金融取引等 |