2025年

牛の体重を推定するアプリの開発および試験提供開始について

2025/09/04
丸紅株式会社

丸紅は、スマートフォン(※1)によって牛の体重を推定できるiOS版アプリ「BeecoProgram 3D Scanner(商標出願中。以下、「本アプリ」)」を株式会社フツパー(以下、フツパー)と共同開発しました。2025年10月から酪農・畜産協力関係者向けに試験提供を開始します(※2)。

本アプリの特徴

  • 日本初、iPhone Proカメラによって、日本主要3品種(黒毛和種・交雑種・ホルスタイン種)の牛の体重を、横面1画角のみで推定できるアプリ(※3)
  • AIを活用した画像認識技術と機械学習モデルを活用し平均誤差率4.2%と高精度に推定(※4)
  • 日本全国で飼育されている約7,100件(2025年4月末時点)の体重データを学習しており、起立した牛を横から撮影することで、最速0.2秒で推定可能
  • 酪農・畜産業界におけるデータベース「BeecoProgram(※5)」との連携により、牛の個体情報の抽出や体重データ分析を可能とし、牛の成長状態の可視化を実現
サービスイメージ サービスイメージ

背景・意義
日本の酪農・畜産業界では、高齢化や人口減少に伴う人手不足の深刻化を背景に、生産現場の効率化と生産性向上が喫緊の課題となっています。生産性向上のためには、牛の体重管理を通じて成長を的確に把握することが重要な要素となりますが、約900kgにも達する牛を1頭ずつ、人の手によって体重計に乗せる体重測定は、作業負担が大きく十分に行われていないのが現状です。本アプリによって、迅速かつ効率的に体重を推定することが可能となり、さらに、体重データを蓄積・活用することで、これまで感覚や経験則に基づいていた牛の成長の可視化を実現し、成長に合わせた効率の良い飼養管理と出荷時期の最適化に貢献します。

今後の展望
丸紅は、本アプリの実用化に向けた検証を進め、持続可能な食のサプライチェーン構築を目指すとともに、次世代がワクワクする酪農・畜産業界の実現に貢献していきます。

(※1)iPhone 13 Pro以上かつiOS 18.5以上での実施が必要。
(※2)2025年10月より限定ユーザーでトライアルを実施後、随時、有償サービス提供開始予定。
(※3)2025年7月29日時点、日本初調査総研合同会社調べ。
(※4)2025年4月末時点、指定条件における平均誤差率。撮影環境、姿勢、採食状況、未学習体重帯によっては誤差が大きく出る場合もある。
(※5)BeecoProgramウェブサイト:https://beeco.eco/

<フツパー概要>

会社名 :株式会社フツパー
本社所在地 :大阪府大阪市淀川区西中島1-11-16 新大阪CSPビル北館4階
設立年 :2020年
代表者 :大西 洋
事業内容 :製造業向けAIサービスの提供
ウェブサイト https://hutzper.com/

<関連ニュースリリース>

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