2025年
レーザー機器の輸入販売を展開するビーム株式会社への出資参画について
2025/04/03
丸紅株式会社
丸紅は、海外製レーザー発振器(※1)およびレーザー加工装置(※2)の輸入販売事業を展開するビーム株式会社(以下、「ビーム社」)の株式100%を取得しました(以下、「本出資」)。
レーザー発振器
レーザー加工装置
背景
- 人口知能(AI)やデータセンター等の急速な需要拡大に伴う大量のデータ処理のために、最先端半導体の回路パターン設計の微細化が求められています。このような半導体の製造には製造・検査装置が不可欠で、装置の需要は2029年までに年率10.6%伸びると予想されています(※3)。
- 自動車や航空宇宙、医療分野等の幅広い業界においても、機械の高度化に伴い、材料処理・加工・計測等の高精度化の必要性が高まっており、迅速に様々な素材を加工できるレーザー技術の活用がますます重要視されています。
ビーム社の強み
- ビーム社は、世界的に競争力のあるレーザー発振器を幅広く取り扱っており、特に7nm以下の最先端半導体製造装置に欠かせないレーザー発振器の取り扱いは業界トップシェアを誇っています。
- レーザー加工装置についても、材料処理・加工・計測等の高精度化が求められる中、専用のレーザー加工装置を備えたラボ施設を自社で保有し、試作加工、装置販売、メンテナンスまで一気通貫で行っています。
今後の展望
丸紅は、中期経営戦略GC2027において、「成長領域×高付加価値×拡張性」を有する戦略プラットフォーム型事業に注力しています。本出資は、これまでの産業機械分野における商材拡充や顧客基盤の拡大を通して積み上げてきた知見や実績を基にし、半導体関連事業という成長領域において、顧客ニーズに合わせた提案・販売を通じて高付加価値を創出するものです。丸紅は本出資により今後大きな成長が期待される半導体製造装置市場および産業機器用レーザー市場におけるさらなるビジネスの拡大を目指します。
1 レーザー光を発生させる機器で、レーザー加工装置等に内蔵されるもの
2 レーザー光を照射して素材を加工する工作機械
3 出典:Fortune Business Insights
<ビーム社概要>
会社名 | : | ビーム株式会社 |
所在地 | : | 東京都町田市 |
設立 | : | 1996年 |
代表者 | : | 佐々木 康雄 |
事業内容 | : | レーザーおよびレーザー加工装置の輸入販売・保守 |
ウェブサイト | : | https://www.beams-inc.jp/ |