2024年
奄美大島における調整機能付き売電契約(PPA)事業会社の設立について
2024/11/27
丸紅株式会社
九電みらいエナジー株式会社
丸紅株式会社(以下、「丸紅」)と九電みらいエナジー株式会社(以下、「九電みらいエナジー」)は、奄美大島において蓄電池併設型屋根置き太陽光発電の長期売電事業(以下、「本事業」)を推進するため、2024年度中に共同で新会社を設立することを決定しました。新会社は奄美大島初の調整機能付き売電契約(PPA)を行う事業会社となり、2030年度までに島内に約10MWの太陽光発電設備の導入を目指しています。
案件の特徴
・需要家の住宅・事業所・公共施設の屋根に、太陽光発電設備を導入し発電した電気を販売
・併設した蓄電池を遠隔で制御し、充放電することで、島内の電力系統における電力の過不足を調整し、系統安定化に寄与
・奄美大島における再生可能エネルギーの主力電源化と災害時のBCP対策に貢献
背景・意義
奄美大島における電力供給は主に火力発電に依存しており、脱炭素に向けた取り組みが課題となる一方で、電力系統が小規模のため、気象条件により発電量が変動する再生可能エネルギーは電力系統の供給を不安定化させやすいという課題もあります。これらの課題を解決すべく、丸紅は2022年に奄美大島で本事業の実証を開始しました(※)。その結果、島内ニーズと需給調整機能を確認できたことから、2023年10月より本格的に事業を開始し、現在は島内の複数施設に太陽光発電設備と蓄電池を設置し、売電を行っています。今後は、九州から日本の脱炭素をリードする企業グループを目指す九州電力グループにおいて再生可能エネルギー事業を担う九電みらいエナジーと共に、九州電力鹿児島支店とも連携して、新会社で本事業を展開・拡大していきます。
今後の展望
丸紅と九電みらいエナジーは、両社が電力ビジネスで培ってきた知見を生かし、本事業を通じて、奄美大島における再生可能エネルギーの普及と電力の安定供給に貢献し、地域社会の持続可能な発展に寄与します。また、本事業で得られた知見を生かし、同様の課題を抱える他地域への展開も目指します。
(※)関連リリース
・2022年5月31日
奄美大島における蓄電池併設型屋根置き太陽光発電の長期売電事業の実証開始について
https://www.marubeni.com/jp/news/2022/release/00041.html
<会社概要>
会社名 | :丸紅株式会社 |
所在地 | :東京都千代田区大手町一丁目4番2号 |
設立 | :1949年12月1日 |
代表者 | :代表取締役社長 柿木 真澄 |
事業内容 |
:国内外のネットワークを通じて、輸出入(外国間取引を含む)及び国内取引の他、各種サービス業務、内外事業投資や資源開発等の事業活動を多角的に展開。
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ウェブサイト | :https://www.marubeni.com/jp/ |
会社名 | :九電みらいエナジー株式会社 |
所在地 | :福岡県福岡市中央区薬院3-2-23 KMGビル |
設立 | :2014年7月1日 |
代表者 | :代表取締役社長執行役員 水町 豊 |
事業内容 | :再生可能エネルギー発電事業 小売電気事業 |
ウェブサイト | :https://www.q-mirai.co.jp/ |
<新会社概要>
会社名 | :奄美やねでんソーラー合同会社 |
設立予定日 | :2024年度中 |
事業開始日 | :2025年4月 |
事業内容 | :蓄電池併設型屋根置き太陽光発電の長期売電事業 |