2024年

日本初の陸上養殖アトランティックサーモン「FUJI ATLANTIC SALMON」の販売開始について

2024/10/25
丸紅株式会社

丸紅は、Proximar Seafood AS(以下、「Proximar」)との間で2022年4月に締結した独占販売契約(※1)に基づき、Proximarが静岡県小山町で生産した日本初の陸上養殖アトランティックサーモン(ブランド名:「FUJI ATLANTIC SALMON」)の本格販売を、鮮魚専門店や量販店・百貨店を中心に開始しました。

本案件の特徴
・日本初のアトランティックサーモン養殖事業
・日本最大級の養殖規模(出荷ベース年間5,300トン)(※2)
・閉鎖循環式陸上養殖(以下、「RAS」:Recirculating Aquaculture System)により、99.7%の水を循環させて養殖する環境に配慮した事業
・鮮魚販売する場合、最短で水揚げ当日に首都圏へ配送可能
・航空輸送の削減により、輸入品対比CO2排出量を年間約57,000トン削減(※3)

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出荷サイズのサーモン 出荷サイズのサーモン

 

背景・意義
人口増加や健康志向の高まりにより、世界的にサーモンの需要増加が見込まれている一方、生態系保護や海面養殖に適した地域が限られているという理由で、天然および海面養殖サーモンの供給は、頭打ちになりつつあります。そのような状況下、地理的制限を受けず、また、水質汚染や養殖魚の流出といった環境への負荷が低い陸上養殖が、水産物をサステナブルかつ安定的に供給する一つの解決策として期待されています。日本においても同様の課題とニーズがあり、RASアトランティックサーモンの市場規模は今後も拡大していくと考えられます。

今後の展望
Proximarは2025年までに約4,700トン、2027年のフル稼働時には約5,300トンの出荷を予定しています(※2)。丸紅は、子会社である丸紅シーフーズ株式会社と共に、日本初の養殖アトランティックサーモンであるFUJI ATLANTIC SALMONのブランド構築を進めながら、長年の水産物販売事業で培った販売網を通じて、新鮮かつサステナブルな水産物を食卓へ提供します。また将来的には、日本食材に高い信頼感を持つ近隣諸国に向けての輸出も検討していきます。

(※1)2022年4月20日付ニュースリリース
    「国産陸上養殖アトランティックサーモンの販売について」
     https://www.marubeni.com/jp/news/2022/release/00037.html
(※2)Head on gutted weight(HOG / 頭付き内蔵処理後)ベース
(※3)出典:Greenhouse gas emissions of Norwegian salmon products (2022)

<会社概要>

会社名 :Proximar Seafood AS(プロキシマーシーフード)
所在地 :Grieg Gaarden, C. Sundtsgate 17, NO-5004 Bergen, Norway
 日本工場:静岡県小山町上野
設立年 :2015年
代表者 :Joachim Nielsen(CEO)
事業内容 :RASアトランティックサーモンの生産
ウェブサイト https://www.proximarseafood.com/
養殖場外観 養殖場外観
成魚棟内の様子 成魚棟内の様子

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