丸紅は、ノルウェーの船会社Solvang ASA（以下、「Solvang社」）と合弁会社を設立し、アンモニア輸送船"MV Clipper Neptun"を共同保有することに合意しました（以下、「本案件」）。

案件概要について
Solvang社は、世界におけるアンモニアの海上輸送量の10%のシェアを握るトッププレーヤーであり、アンモニア海上輸送に関する豊富な知識と経験を有します。丸紅は、2021年3月に気候変動長期ビジョンを策定、中期経営戦略「GC2024」ではグリーン戦略を企業価値向上に向けた基本方針の一つと位置付けており、開発・製造から販売までの低炭素アンモニアサプライチェーンの構築に向けた先駆者として、日本のエネルギー安全保障への貢献および脱炭素化に向けた事業開発を進めてきました。Solvang社とのパートナーシップを通じて、クリーンエネルギーとして需要拡大が想定されるアンモニアの輸送に参画し、世界の安定的なアンモニア供給に貢献することを目指します。

 

アンモニアを取り巻く環境
日本政府は2030年に300万トン、2050年に3,000万トンの低炭素燃料アンモニアの国内需要を想定しており、2050 年には国内外で1億トン規模の日本企業によるサプライチェーン構築を目標として掲げていることから、今後アンモニアの海上輸送量の増加が見込まれます。

今後の展望
丸紅は本案件を通じて、アンモニア輸送の知見を深め、世界規模の低炭素燃料アンモニアのバリューチェーン構築、および世界の気候変動対策に中長期的に貢献していきます。

＜会社概要＞

会社名	：Solvang ASA（ソルバン）
所在地	：ノルウェー王国ローガラン県スタヴァンゲル
設立年	：1936年
代表者	：Mr. Edvin Endresen
事業内容	：アンモニア、LPG、エチレン輸送船の保有・運航
ウェブサイト	：https://solvangship.no/

＜輸送船概要＞

船名	：Clipper Neptun
建造年	：2008年
造船所	：Hyundai Heavy Industries
船籍国	：ノルウェー
最大積載量	：60,200 cbm