2023年

米国Assaiaへの出資による空港ビジネスの強化について
~DXを通じた空港内グランドハンドリング業務の効率化を通じて人手不足の解消に寄与する~

2023/10/03
丸紅株式会社

丸紅株式会社(以下、「丸紅」)は、Assaia Inc.(以下、「Assaia」)への出資契約を9月14日に締結しました。Assaiaは、空港制限区域内の航空機駐機場(以下、「スポット」)におけるグランドハンドリング業務をリアルタイムで監視するシステム(以下、「ApronAI」)を開発し、空港会社・航空会社向けにサービスを提供するAssaia International AGの100%親会社です。丸紅は、本出資を通じて、2019年から日本向けに取得していたApronAIの独占販売権の範囲を東南アジアにも拡大します。

<特殊車両を用いて行われる様々なグランドハンドリング業務を監視する様子> <特殊車両を用いて行われる様々なグランドハンドリング業務を監視する様子>
<空港全域の様子をリアルタイムで可視化> <空港全域の様子をリアルタイムで可視化>

ApronAIは、スポットカメラより取得した画像を人工知能(AI)で分析し、航空機や搭乗橋の動作、貨物・手荷物の搭降載状況、給油・離陸前の点検作業などのグランドハンドリング業務の進捗や遅延率をリアルタイムで可視化するシステムです。グランドハンドリング業務は、各スポットで複数の関係者により同時に進行し、情報は航空会社、グランドハンドリング会社、空港会社、航空局、航空管制等で個別に管理されています。また、作業情報は目視や無線等を介し、アナログな手作業で管理されており、人手不足と効率的な情報共有が課題となっています。ApronAIの導入により、業務状況を関係者間でリアルタイムにデジタルで共有可能となり、グランドハンドリング業務の最適化や、省人化、品質向上等が期待されます。

新型コロナウイルス感染症の影響で、航空旅客需要および訪日旅客需要は一時的に落ち込んだものの、日本国政府は訪日旅客数の目標を、大阪・関西万博が開催される2025年にはコロナ前の2019年水準(*)超え、2030年には6,000万人に設定しています。一方、空港内地上スタッフの人手不足は一層深刻化しており、グランドハンドリング業務のデジタル・トランスフォーメンション(DX)は喫緊の課題となっています。

丸紅は、本出資を通じて、東南アジアにおける空港ビジネスに進出する他、Assaiaの持つ技術と、丸紅が出資するグランドハンドリング事業会社のスイスポートジャパン株式会社(スイスポート・インターナショナル:51%、丸紅:49%)や、空港内特殊車両の自動化を行うAiRO株式会社(丸紅:66%、株式会社ZMP:34%)などで培った知見・ソリューションを掛け合わせることで、空港ビジネスの効率化・DXを加速します。

(*)2019年の訪日旅客者数の実績値は3,188万人。

<Assaia概要>
社名 : Assaia Inc.
所在地 : 5188 Bassett Road, Burdett, NY 14818, USA
設立 : 2022年8月
代表者 : Max Diez
事業内容 : Assaia International AGへの投資会社
ホームページ : https://assaia.com/
     
<Assaia International AG概要>
社名 : Assaia International AG
所在地 : Operation Center, 8058 Zurich, Switzerland
設立 : 2018年2月
代表者 : Max Diez
事業内容 : ApronAI の開発・販売

以 上

 

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