2023年

秋田県能代市でのJ-クレジット制度を活用した森林におけるカーボンオフセットへの取り組みについて

2023/09/05
丸紅株式会社

丸紅株式会社(以下、「丸紅」)は、秋田県能代市(以下、「能代市」)と白神森林組合と共に、SDGsや2050年カーボンニュートラルの達成に積極的に取り組むため、能代市の市有林、及び白神森林組合が管理する森林において、J-クレジット制度を活用したカーボンオフセットへの取り組み(以下、「本事業」)を連携して行うことについて合意しました。

本事業の対象となる林地の一部 本事業の対象となる林地の一部

J-クレジット制度とは、省エネ設備の導入や再生可能エネルギーの利用による二酸化炭素等の排出削減量や、適切な森林管理による二酸化炭素等の吸収量をクレジットとして国が認証する制度で、認証されたクレジットの自由取引を通じて、地球温暖化対策の資金を循環させることが目的とされています。本事業は、対象の森林約2,200ha(能代市有林約200ha、白神森林組合の管理する林地約2,000ha(見込))にて森林経営計画に基づく施業を行い、森林を適切に管理することでJ-クレジットの登録、認証を行うものです。各社は以下の役割を担い、共同で事業を進めていきます。

<各社役割>
丸紅 : J-クレジットの登録申請
J-クレジット登録林でのモニタリング支援
J-クレジットに関する市場調査及び情報提供
能代市 : 市有林の森林経営計画の策定
市有林での森林施業の実施
J-クレジット登録林でのモニタリング
白神森林組合 : 管理する森林の森林経営計画の策定
管理する森林での森林施業の実施
J-クレジット登録林でのモニタリング

現在日本の林業は、小規模な林地が分散している、森林の境界が不明瞭、伐採後の再造林がなされていない、森林所有者に収益が還元されない、といった課題を抱えています。本事業を通じてこれらの課題解決にも取り組むことで、森林施業の改善や木材の活用といった、将来的な森林産業の活性化に貢献します。

丸紅は、2021年3月に気候変動長期ビジョンを策定、中期経営戦略「GC2024」においてもグリーン戦略を企業価値向上に向けた基本方針の一つと位置付けています。国内外で森林資源の環境価値と経済価値を高め、人と森の力でサステナブルな未来を切り拓くことを目指します。

以 上

 

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