2023年
ノルウェー・クラブネスドライバルク社への出資について
~デジタル技術を活用した効率的な船舶運航事業への参入~
2023/06/30
丸紅株式会社
丸紅株式会社(以下、「丸紅」)は、ノルウェーの大手海運会社 Torvald Klaveness Group(以下、「クラブネス社」)と、クラブネス社の中核となるパナマックス型ばら積み船の運航事業統括会社Klaveness Dry Bulk AS(以下、「クラブネスドライバルク社」)への出資につき合意し、今後、所定の前提条件の充足をもって出資を行います(以下、「本事業」)。本事業を通じて、丸紅は、クラブネス社の船舶運航事業に参画すると共に、海運業界におけるデジタル技術の活用を推進します。
丸紅とクラブネス社は、2020年4月に共同で設立した、パナマックス型ばら積み貨物船プール事業の運営会社であるMaruklav Management Inc.(以下、「マルクラブ社」)を通じて、国内外の海運会社、および投資家が保有する船舶の運航管理を受託しています。両社が有するプール事業の運営実績・貨物輸送のノウハウを統合することで、船舶の効率的な運航を実現し、安定して高品質な海運サービスの提供を行ってきました。
昨今、世界人口の増加や新興国の経済発展等に伴い、世界の海上輸送需要は年々拡大しています。また、コロナ禍で顕在化した海上輸送網の混乱や、地政学に起因するトレードパターンの多様化を踏まえ、デジタル技術を用いた、より精緻で高度な船舶運航による安定的な海上輸送が求められています。
丸紅は、マルクラブ社における既存のプール事業に加えて、本事業への参画により、丸紅の有する世界中の海運会社・投資家とのネットワークや、グループ内の貨物需要を用いて、クラブネスドライバルク社を通じた船舶運航事業関連サービスの提供機会の拡大を図ります。また、これらの事業において、機械学習を用いた市況予測や最適航路の選択、衛星による船舶位置情報やその他データを活用した最適な船舶調達など、デジタル技術を活用して海上輸送の効率化を推進する他、海運事業者としての知見に基づき開発されたデジタル技術の提供事業にも参入します。
丸紅は、こうした取り組みを通じて、世界の食糧や資源の安定輸送・安定供給に寄与するとともに、海運業界における船舶の運航効率化を実現し、海上輸送の低炭素化・脱炭素化への貢献を目指していきます。
<クラブネス社概要> | ||
会社名 | : | Torvald Klaveness Group |
所在地 | : | Drammensveien 260, Oslo, N-0283, Norway |
設立年 | : | 1946 年 |
代表者 | : | Mr. Ernst Meyer |
事業内容 | : | 海運業 |
運営拠点 | : | オスロ、シンガポール、ドバイ、マニラ |
HP | : | https://www.klaveness.com/ |
<関連プレスリリース>
2020年1月22日
パナマックス型ばら積み貨物船プール事業に関する合弁会社設立について
https://www.marubeni.com/jp/news/2020/release/20200122J.pdf
2022年11月11日
パナマックス型ばら積み船向けの風力推進装置の搭載について
https://www.marubeni.com/jp/news/2022/release/00086.html
以 上