2023年
米国におけるオーガニック穀物・雑豆等の包装事業および消費者向け販売事業への本格参入について
2023/09/19
丸紅株式会社
丸紅は、米国子会社Columbia Grain International, LLC.(以下、「CGI」)を通じて、米国における高品質の穀物・雑豆※製品を小売市場に提供することを目的とした事業会社Enrich Foods, LLCを設立し、同社を介してGreat River Organic Milling(以下、「GROM」)が保有する資産を買収しました。これにより、丸紅は、オーガニック穀物・雑豆等の包装事業並びに全米の消費者向け販売事業へ本格参入しました。
近年、米国では健康志向・環境意識の高まりから、オーガニック食品への需要が増加しており、2022年のオーガニック食品市場は2013年比約2倍の617億米ドルに成長しています。
GROMは、米国ウィスコンシン州を中心にオーガニック穀物・雑豆を調達し、1970年代より自社製粉工場でオーガニック小麦・雑豆等の製粉・包装事業を行っている他、2022年に新工場を設立し、小売り事業者向けの小分け包装事業に参入しました。また新工場では、自社ブランド製品の製造に加え、プライベートブランドの受託製造も行っており、大手高級スーパーや大手E-Commerceを通して全米に販売しています。
米国最大の豆類輸出事業者であるCGIは、40年以上にわたる穀物・雑豆の集荷事業により築いた農家との関係を活かし、高品質な食品を産地から食卓に提供するという「Farm to Table」をテーマにオーガニック穀物・雑豆等の加工製造分野へ事業を拡大し、2020年には雑豆製品の自社ブランドBalanced Bushelを立ち上げました。CGIは、GROMより買収した資産および全米への販売網を活用することで、Balanced Bushelブランドをはじめとしたオーガニック穀物・雑豆を全米の消費者へ販売します。
丸紅は、今回取得した資産および全米への販売網と、CGIが持つ米国の穀物・雑豆類の集荷網を活かすことで、トレーサビリティの担保された、安全かつ高品質なオーガニック穀物・雑豆を産地から食卓へと提供していきます。
雑豆:エンドウ豆、レンズ豆、ヒヨコ豆等の豆類
【CGI概要】
名 称 | :Columbia Grain International, LLC. |
本 社 | :米国オレゴン州 |
設 立 | :1978年 |
株主構成 | :丸紅米国会社 100% |
【Enrich Foods, LLC概要】
名 称 | :Enrich Foods, LLC. |
本 社 | :米国オレゴン州 |
設 立 | :2023年 |
株主構成 | :CGI 100% |
【GROM概要】
名 称 | :Great River Organic Milling |
本 社 | :米国ウィスコンシン州 |
設 立 | :1975年 |
【Balanced Bushel概要】
名 称 | :Balanced Bushel |
ウェブサイト | :https://balanced-bushel.com/ |
以上