2023年

豪州・ポートランドアルミ製錬所における新たな電力価格ヘッジ契約の締結について

2023/08/18
丸紅株式会社

丸紅が出資する、豪州ヴィクトリア州・ポートランドアルミ製錬所(以下、「ポートランド」)は、2023年8月17日に同国の電力会社であるAGL Energy Limited(以下、「AGL」)と新たな電力価格のヘッジ契約を締結しました。

info_230818 豪州・ポートランドアルミ製錬所

 

新たな契約は、AGLとの既存契約が終了する2026年7月1日から発効し、2035年6月30日までの9年間に亘り、競争力のある価格で電力を調達することが可能になります。ポートランドの生産能力は豪州のアルミ生産量の約20%に相当する年間36万トンであり、今回締結した300MWのヘッジ契約量は、ポートランドがアルミを生産するために必要な電力量の約50%に相当します。

アルミの製錬には多くの電力が必要であり、コストの約3分の1を電力が占めています。豪州ヴィクトリア州では、域内の再生可能エネルギー比率を2030年に65%、2035年には95%まで高める方針が掲げられており、今後、電力価格のボラティリティ上昇が予想されています。今回のヘッジ契約は、ポートランドの長期の操業における強固な基盤となり、アルミの安定的な供給に寄与するものです。

丸紅は、中期経営戦略GC2024において、「グリーン戦略」を企業価値向上に向けた基本方針の一つと位置付けています。その中でも、アルミは脱炭素社会への移行に欠かせない素材であることから、アルミ事業を「グリーン事業」と分類しています。丸紅は、ポートランドの「責任ある生産」を通じて、持続可能な社会の実現へ貢献していきます。

責任ある生産:ポートランドは、2023年5月に、事業の健全性及び環境や安全に配慮した広範な取り組みが評価され”ASI Performance Standard”の認証を取得。詳細は下記の関連プレスリリース参照。

 

<ポートランドアルミ製錬所概要>
所在地   : Madeira Packet Road, Portland, Victoria, 3305, Australia
年産能力  :360,000トン
権益比率  :丸紅 22.5%
Alcoa of Australia Limited 55%
CITIC 22.5%
従業員   : 約500人
操業開始年 :1986年
操業管理会社:Alcoa Portland of Aluminium Pty Ltd

<関連プレスリリース>
・2019年11月12日 Aluminium Stewardship Initiativeへの加盟について
https://www.marubeni.com/jp/news/2019/release/20191112J.pdf

・2023年5月26日 豪州・ポートランドアルミ製錬所におけるASI Performance Standardの認証取得について
https://www.marubeni.com/jp/news/2023/release/00059.html

以 上

一覧に戻る