2023年
鳥取県営小鹿第二発電所の運営を開始 ~PFI事業(コンセッション方式)による県営水力発電所の再整備・運営事業の取り組み~【三峰川電力】
2023/09/01
丸紅株式会社
三峰川電力株式会社、中部電力株式会社、株式会社チュウブ、美保テクノス株式会社(以下、「4社」)が設立した特別目的会社「M&C鳥取水力発電株式会社」(以下、「SPC」)は、鳥取県が所有する小鹿第二発電所の再整備を完了し、本日、運営を開始しました。
4社は、2019年3月に国内初の水力発電施設のコンセッション方式※1によるPFI事業※2として鳥取県が募集した、鳥取県営水力発電所再整備・運営等事業(以下、「本事業」)の事業者に選定され、2020年5月にSPCを設立しました。その後、2020年7月にSPCが鳥取県と特定事業契約を締結し、2020年9月より本事業を開始しております。
本事業は、運転開始後50年以上経過した計4か所の県営水力発電所の再整備および再整備後の発電所に運営権を設定して20年間運営を行う事業で、今回の小鹿第二発電所の運営開始は、2020年9月に運営開始した舂米発電所に続き2か所目となります。
SPCは、残りの2発電所について、2024年の運営開始に向け引き続き再整備を進めてまいります。
4社は、地域共生が水力発電事業に不可欠という考えのもと、SPCによる安全かつ安心・安定した本事業の実施を通じて、地域経済の発展と脱炭素社会の実現に貢献してまいります。
※1 施設の所有権を公共主体が有したまま、施設の運営権を民間事業者に設定する方式
※2 民間の資金と経営能力・技術力(ノウハウ)を活用し、公共施設等の設計・建設・改修・更新や維持管理・運営を行う公共事業の手法
【鳥取県営4水力発電所の概要】
発電所名 | 所在地 | 運転開始時期 | 認可出力 | 再整備開始時期 | 運営開始時期 |
---|---|---|---|---|---|
舂米(つくよね) | 八頭郡若桜町内 | 1960年12月 | 7,890kW | 鳥取県にて実施済 | 2020年9月 |
小鹿(おしか)第一 | 東伯郡三朝町内 | 1957年10月 | 3,700kW | 2021年 | 2024年2月(予定) |
小鹿(おしか)第二 | 東伯郡三朝町内 | 1958年14月 | 4,990kW | 2021年 | 2023年9月 |
日野川(ひのがわ)第一 | 日野郡日野町内 | 1968年 1月 | 4,300kW | 2022年 | 2024年12月(予定) |
【特別目的会社の概要】
商号 | M&C鳥取水力発電株式会社 |
出資者[出資比率] | 三峰川電力株式会社(代表企業)[47.2%]、 中部電力株式会社[47.2%]、 株式会社チュウブ[2.8%]、 美保テクノス株式会社[2.8%] |
所在地 | 鳥取県倉吉市福庭町1丁目308番地 |
設立 | 2020年5月15日 |
代表者 | 代表取締役 水口 佳樹 |
【会社概要】
1. 三峰川電力株式会社(丸紅グループ)
本社所在地 | :東京都千代田区大手町一丁目4番2号 |
設 立 | :1960年8月 |
事業内容 | :発電事業及び電力の卸供給事業 |
代表者 | :代表取締役社長 冨田 剛 |
2. 中部電力株式会社
本社所在地 | :愛知県名古屋市東区東新町1番地 |
設 立 | :1951年5月 |
事業内容 | :再生可能エネルギー事業、原子力事業、海外事業、コミュニティサポートインフラ関連事業など |
代表者 | :代表取締役社長 林 欣吾 |
3. 株式会社チュウブ
本社所在地 | :鳥取県東伯郡琴浦町逢束1061-6 |
設 立 | :1967年12月 |
事業内容 | :ターフ事業、公園運営管理事業、建設工事業など |
代表者 | :代表取締役社長 小柴 雅央 |
4. 美保テクノス株式会社
本社所在地 | :鳥取県米子市昭和町25 |
設 立 | :1958年7月 |
事業内容 | :土木建築に関する工事の施工及び測量・企画・調査設計・監理並びにコンサルタント業務、太陽光・風力発電等の自然エネルギー機器の販売及び取付、施工業務など |
代表者 | :代表取締役社長 野津 健市 |
【鳥取県営4水力発電所 所在地地図】
【小鹿第二発電所写真】
以 上
三峰川電力のニュースリリースは下記よりご覧いただけます。