2022年

FIP制度を活用した再エネアグリゲーション事業の拡充について

2022/11/11
丸紅株式会社

丸紅株式会社(以下、「丸紅」)は、100%子会社である丸紅新電力株式会社(以下、「丸紅新電力」)と三峰川(みぶがわ)電力株式会社(以下、「三峰川電力」)を通じて、2022年11月14日よりFeed-in Premium(以下、「FIP」)制度(*1)を活用した電気の取り扱いを開始し、再エネアグリゲーション事業(*2) (以下、「本事業」)を拡充します。

従来のFIT制度(*3)では、発電量の実績値と計画値の差であるインバランスの調整、およびコストは一般送配電事業者(*4)が担いますが、FIP制度では発電事業者あるいは小売電気事業者が担う必要があります。多くの需要が見込まれる一方で、出力変動の激しい再エネ電源の取り扱いをFIP制度のもとで拡大するためには、インバランス低減およびその管理能力向上が重要です。

本事業は、三峰川電力が長野県伊那市に保有し、FIT制度下で運営している非持(ひじ)第一および第二発電所(太陽光発電、合計認可出力:1,000kW)をFIP制度適用へ転換し、丸紅新電力の再エネアグリゲーション事業の一つとして推進するものです。並行して、丸紅新電力にて取り組んでいる、AIやビッグデータを活用した高精度な発電や電力需要の予測等の実証事業(*5)より得られる結果を本事業へ活かしていきます。

【三峰川電力・非持発電所(長野県伊那市)】 【三峰川電力・非持発電所(長野県伊那市)】
【取引スキーム図】 【取引スキーム図】
【インバランスのイメージ】 【インバランスのイメージ】

丸紅は、丸紅新電力および三峰川電力を通じて、FIP制度を活用した本事業を拡充し、再エネ導入の拡大と電力の安定供給の両立に積極的に取り組み、2050年におけるカーボンニュートラル社会の実現に貢献していきます。

(*1) 再エネで発電した電気を卸市場などで売電したとき、その売電価格に対して一定のプレミアム(補助額)を上乗せすることで再エネ導入を促進する制度。
(*2) 太陽光等の再エネ電源を取り集める事業。
(*3) 再エネで発電した電気を、電力会社に一定期間、一定の固定価格で買い取ることを国が約束し、再エネ導入を促進する制度。
(*4) 自らが維持、運用する送配電用の設備により、その区域において電力供給を行う事業者。
(*5) 2022年6月15日付
再生可能エネルギーアグリゲーション実証事業参画のお知らせ【丸紅新電力】
https://www.marubeni.com/jp/news/2022/group/00024.html

<丸紅新電力>
本社所在地 : 東京都千代田区大手町一丁目4番2号
代表取締役社長 : 須田 彰
ホームページ : https://denki.marubeni.co.jp/
事業内容 : 電気の売買事業およびその代理、代行、仲介
     
<三峰川電力>
本社所在地 : 東京都千代田区大手町一丁目4番2号
代表取締役社長 : 山本 毅嗣
ホームページ : https://www.mibuden.com/
事業内容 : 発電事業および電力の卸供給事業

以 上

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