2022年
IJGlobal Awards 2021のプロジェクト部門で2件受賞
2022/04/08
丸紅株式会社
国際的なプロジェクトファイナンス専門雑誌であるインフラストラクチャー・ジャーナル誌が主催するIJGlobal Awards 2021にて、丸紅が参画する海外の発電プロジェクトが以下2部門で受賞しました。IJGlobal Awardsは、当該年度に活躍したスポンサーやファイナンス契約が調印されたエネルギーおよびインフラプロジェクトの中から優れたスポンサー・プロジェクトが表彰されるものです。
プロジェクト部門: | 受賞プロジェクト |
1. MENA※Power Deal of the Year | サウジアラビア王国 / タナジブ地区におけるコジェネレーションおよび造水事業案件 |
2. North America Power Deal of the Year |
アメリカ合衆国 / St. Charles天然ガス焚き火力発電所 |

IJGlobal Awards 2021受賞概要は以下の通りです。
1. MENA Power Deal of the Year
受賞者 | 受賞者 | サウジアラビア王国タナジブ地区におけるコジェネレーションおよび造水事業案件 |
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賞の内容 | 中東・アフリカ地域において最も優れた発電プロジェクトに授与される賞 | |
受賞理由 | プラントから出る熱を利用して蒸気を発生させ、エネルギー効率を高めることで天然ガスの使用量を最小限に抑えることができ、CO2削減に貢献するため。 原油安によるスケジュール遅延やコロナウイルスの影響、現地税法改正等、多くの課題があった中でファイナンスクローズを達成させたため。 |
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案件概要 | サウジアラビア東部のタナジブ地区に、コジェネレーションプラント、淡水化プラント、プラント間を結ぶパイプライン、プラントと供給先間を結ぶパイプラインを建設の上、保守・運転を行うとともに、Saudi Arabian Oil Company(以下、「アラムコ社」)がタナジブ地区で開発・保有する石油・ガス関連施設に対して、商業運転開始後20年間に亘り電力・蒸気・水を供給販売するもの。 Abu Dhabi National Energy Company PJSC(以下、「TAQA社」)、アラムコ社とともに出資・設立する特別目的会社を通じて開発が行われ、設備容量は、電力940MW、蒸気1,084トン/時、造水19,470 ㎥/日となる。 |
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ファイナンス契約調印時期 | 2021年10月 | |
銀行団 | 三井住友銀行、サウジ国立銀行、リヤド銀行、アルラジ銀行、三井住友信託銀行 |
2. North America Power Deal of the Year
受賞者 | 受賞者 | CPV Mary Land, LLC |
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賞の内容 | 北米において最も優れた発電プロジェクトに授与される賞 | |
受賞理由 | 北米で唯一、2021年にTerm Loan B市場で格付けされた単独資産レバレッジドローンの新規発行を実現し、4.5億ドルのリファイナンスを成功させたため。 | |
案件概要 | St. Charles天然ガス焚き火力発電所は、米国メリーランド州に位置する設備容量725MWの 発電施設で、北米最大の電力卸売市場であるPJM(Pennsylvania-New Jersey-Maryland)を通じて、米国首都周辺の電力安定供給に貢献している。高効率のガスタービンと蒸気タービンおよび関連発電機を備えており、再生可能エネルギー特有の出力変動を補完し、系統の信頼性維持に寄与している。 | |
Term Loan B契約調印時期 | 2021年5月 | |
アレンジャー | MUFG Bank、BNP Paribas、Crédit Agricole、Mizuho Bank |
丸紅は、今後も電力安定供給と環境負荷低減という課題解決に向け、蓄積してきた発電事業の実績・経験を活かして持続可能な社会の構築に貢献していきます。
MENA:Middle East and North Africa