2021年

穀物・油糧種子等サプライチェーンデジタル管理プラットフォーム事業の展開について

2021/12/15
丸紅株式会社

丸紅株式会社(以下、「丸紅」)は、穀物・油糧種子等トレードにおけるサプライチェーンのデジタル管理プラットフォーム(以下、「本プラットフォーム」)を運営・開発する、スイスのCovantis SA(コヴァンティス)(以下、「Covantis社」)に出資し、事業参画することにつき合意しました。所定の前提条件の充足をもって、丸紅は正式に参画し、出資比率は既存株主6社と同率となる予定です。

穀物・油糧種子をはじめとする、バルク商品(*1)の国際トレードには、生産地から消費地までのサプライチェーンにおける多数の関係者間での契約書・証明書の作成や確認作業等、煩雑な事務手続きが存在しており、業務の効率性・正確性・透明性の向上が課題となっています。

こうした課題を解決すべく、穀物メジャー(*2)と呼ばれる世界的な大手穀物取引業者は、共同出資によりCovantis社を設立、穀物・油糧種子等の国際トレードにおける業務プロセスをデジタル化し、サプライチェーン上で必要となる情報を関係者間で共有できるプラットフォームを構築しました。2020年にブラジルにて本プラットフォームを使ったサービス提供を開始し、既に50社以上が利用しています。今後更なる機能拡張とともに、世界各国への展開を予定しています。

丸紅は、日本国内における調達・物流・保管等のサプライチェーン管理の知見と、Covantis社が有する穀物メジャーによる世界最大級の取扱数量や知見を掛け合わせることで、日本向け穀物・油糧種子等トレードが抱える課題に、最適なソリューションを開発・提供していきます。また、業界のデジタル・トランスフォーメーション(DX)を主導し、生産地から消費地まで一貫したサプライチェーン管理の実現、新たな価値の創出を目指していきます。

(*1)バルク商品:包装・梱包されずに輸送されるバラ積み商品。
(*2)穀物メジャー:穀物の買い付けから集荷、輸送、保管までを手がける世界的な大手穀物取引業者。上位6社で世界の穀物取引の約5割を占めており、世界の穀物流通に大きな影響力を持つ。

【Covantis社概要】
会社名 : Covantis SA
所在地 : スイス ジュネーブ
設立 : 2020年2月
株主 : ADM International Sarl、Bunge SA、Cargill International SA、Capital Great Limited、Louis Dreyfus Company Paticipations B.V.、Viterra B.V.
代表者 : Petya Sechanova
事業内容 : 穀物・油糧種子等取引デジタルプラットフォーム事業
ホームページ : https://covantis.io/

以 上

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