2021年

循環型食器「edish」の環境省実証事業採択について
~食器の回収から堆肥化、野菜の栽培までのアップサイクルを実現~

2021/09/16
丸紅株式会社

丸紅株式会社(以下、「丸紅」)が取り組む「循環型食器edishのバリエーション検討・成形技術実証及び堆肥化技術実証事業」(以下、「本実証事業」)が、環境省の「令和3年度脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業」として採択されました。

edishは2019年度に開催された丸紅のビジネスプランコンテストから誕生した循環型食器です。これまでほとんど用途がなかった食物の皮等の食品廃材を、独自の技術で食器にアップサイクル(*)します。加えて、使用後に回収されたedishを生ゴミとともに堆肥化して土の栄養とし、野菜や花として再び飲食の場に戻すことで2回目のアップサイクルを目指します。

食品廃材を使用した循環型食器edish 食品廃材を使用した循環型食器edish

edishのアップサイクル・プロセス edishのアップサイクル・プロセス

本実証事業の目的は以下の3点です。
① 使い捨ての食器、カトラリー(スプーン・フォーク類)を全てedish素材で揃えることで、分別の手間を減らし、利用者の利便性を向上させる。
② 回収したedishと混ぜる生ゴミの量をモニターの上、完成した堆肥の成分測定、発酵分解による排出ガスの検証を行う。
③ 農業法人等に依頼し、完成した堆肥を用いて野菜の栽培実験を行い、堆肥としての有効性(栄養価)を確認する。

上記3点を検証するため、以下の場所において本実証事業を行います。
・ホテル
株式会社スーパーホテルの協力により、スーパーホテル富士河口湖天然温泉の朝食ビュッフェにて実証を行い、完成した堆肥は周辺の農地にて使用することを目指します。
・大型公園
愛知県の安城産業文化公園デンパークの協力により、公園内のバーベキュー場で使用する皿とコップにedishを使用し、公園内で循環させることでゴミの削減を目指します。
・オフィスビル
丸紅本社ビルの社員食堂で使用するテイクアウト容器、皿、カトラリーにedishを使用し、ビル内で回収、地下に設置したコンポスト装置で堆肥化を行います。

丸紅は、2021年3月に発表した『気候変動長期ビジョン』において、事業を通じた低炭素化・脱炭素化への貢献を掲げています。今後も食品廃材を原料にしたedishを使用・回収し、焼却処分を行わない資源循環を実現することでCO2排出量の削減を目指していきます。

(*) アップサイクル:サステナブルなものづくりの新たな方法論の一つ。従来から行われてきたリサイクル(素材の原料化、および再利用)ではなく、元の製品よりも価値の高いものを生み出すことを最終的な目的としている。

<本実証事業 概要>
・実施期間 2021年8月~2022年3月(予定)
・関係事業者 本実証事業は丸紅が代表事業者として申請しましたが、以下の事業者と連携して実施するものです。
    【代表事業者】 丸紅株式会社
    【協力事業者】 丸紅フォレストリンクス株式会社、
株式会社スーパーホテル、安城産業文化公園デンパーク、
プラス産業株式会社、日本ミクニヤ株式会社、
タケ・サイト株式会社
・HP https://edish-jp.com/
・Instagram https://www.instagram.com/edish_official/

【現在開発中のedishカトラリー】
既存のボウル、平皿、深皿に加えて、カトラリー類(edish spoon, edish folk, edish knife)を開発し、本実証事業にて使用する予定です。カトラリーはカカオ殻を原料としています。

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【edishにご興味をもたれた皆様へ】
edishの取り組みについて、少しでもご興味をもたれた方は、以下よりお問い合わせください。
・ご興味をもたれた皆様 MAIL:edish@marubeni.com(丸紅株式会社 パッケージ事業部 簗瀬(ヤナセ))
・メディア関係者の皆様 こちら

<関連リリース>
2020年7月30日付 プレスリリース
“循環型食器”『edish』の実証実験を開始~使用後は飼料や肥料に、誰でも簡単に参加できる“食器のアップサイクル”~
https://www.marubeni.com/jp/news/2020/release/20200730J.pdf 

以 上

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