2021年

ベトナム国クアンニン省における工業団地の販売代理契約締結について

2021/04/06
丸紅株式会社

丸紅株式会社(以下、「丸紅」)は、タイ国大手工業団地デベロッパーであるAmata Corporation Public Company Limited(以下、「アマタ社」)のグループ会社であるAmata City Halong Joint Stock Company(以下、「アマタシティ・ハロン社」)がベトナム国クアンニン省にて開発を進めるアマタシティ・ハロン・プロジェクト(以下、「本プロジェクト」)の第一期工業団地の販売代理契約(以下、「本契約」)を締結しました。

ベトナムの人口は1億人に迫り、中間層が増大、かつ豊富で質の高い若年労働力が存在することから、市場としても製造拠点としても事業展開する上で魅力的な国です。2020年はコロナ禍で多くの国がマイナス成長に陥る中で、ベトナムは2.9%の成長率を実現、特に米国向け輸出が力強い伸びを示しています。今後も消費、投資の伸びとともに高い成長が見込まれていることに着目し、丸紅は本契約に基づく販売代理事業に取組み、これまでに培った工業団地開発・運営における豊富な知見と経験、ネットワークを活用して、ベトナムへの進出を検討する日本及びアジアの企業に対する提案・サポートを行います。

本プロジェクトは、ベトナムの中でも高い経済成長を続けている北部の湾岸エリアに所在するクアンニン省における工業団地とスマートシティからなる総開発面積5,800haの大型地域開発プロジェクトであり、以下の優位性から輸出型、内需型いずれの企業の期待にも応じることが可能です。

●東アジア各国との連接の地理的優位性
 ベトナムの主要貿易相手国である東アジア各国から地理的に近く、特に中国へのアクセスが容易であり、原材料・中間財の輸入等、同国とのサプライチェーン形成に有利。

●目覚ましい発展を遂げる陸・海・空の周辺交通インフラ
 首都ハノイに直結する高速道路、北部初の大水深港であるラックフェン港、ヴァンドン空港とカットビ空港の2つの国際空港等、本工業団地周辺の交通インフラの整備が大幅に推進。

●経済特区指定による税恩典
 本プロジェクトは経済特区の指定を受けており、進出企業は法人税の優遇等、ベトナム国内最高水準の税恩典を享受することが可能。

アマタ社は、1989年に設立され、タイ国及びベトナム国で3つの工業団地を運営し、1,400社以上の入居企業を誘致しています。現在、ベトナム、ミャンマー、ラオスにて本プロジェクトを含む新規工業団地開発を開発中であり、工業団地を軸としたスマートシティ開発にも取り組んでいます。

丸紅は、1980年代に開発したタイ・ラッカバン工業団地を皮切りに、インドネシア、フィリピン、中国、ミャンマーにおいて経済特区及び工業団地を開発・運営してきました。今後、本プロジェクトの最初の開発案件となる第一期工業団地での本契約締結を契機として、工業団地運営におけるデジタル化の取組みや、東南アジアにおける開発中のスマートシティ案件を通じて丸紅が得た知見と、アマタ社が持つ既存の工業団地運営ノウハウを掛け合わせ、アマタシティ・ハロン社と次世代型工業団地やスマートシティにおける協業を視野に入れた検討を進めていきます。

(参考)

■アマタシティ・ハロン社の概要
会社名 Amata City Halong JSC.
所在地 Song Khoai Industrial Park, Song Khoai Commune, Quang Yen Town, Quang Ninh Province, Vietnam
代表者 Nguyen Van Nhan
   
■アマタシティ・ハロン・プロジェクト(第一期)の概要
工業団地名 アマタシティ・ハロン工業団地(第一期)
所在地 Song Khoai Industrial Park, Song Khoai Commune, Quang Yen Town, Quang Ninh Province, Vietnam
開発面積 714ha

■アマタシティ・ハロン・プロジェクト 位置図 ■アマタシティ・ハロン・プロジェクト 位置図

■完成予想図(アマタシティ・ハロン工業団地(第一期)) ■完成予想図(アマタシティ・ハロン工業団地(第一期))

以 上

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