2020年

環境・社会認証品の普及を目指すデジタル監査プラットフォーム“Wowdit”の開発について

2020/11/26
丸紅株式会社

丸紅株式会社(以下、「丸紅」)は、環境・社会認証品の普及を目指すデジタル監査プラットフォーム“Wowdit”を開発しました。第一弾として、本日より環境・社会に配慮した森林認証品を取り扱う企業の取引管理・監査の効率化と精緻化、信頼性向上を図るデジタル監査サポートのためのウェブサービス(以下、「本サービス」)のテスト販売を開始します。今後本サービスの展開により、森林由来製品以外の環境・社会認証品への拡大や消費者への需要喚起策を模索し、サステナブルな生産・流通・消費行動の促進に貢献します。

丸紅は、様々な商材の川上から川下まで取り扱う総合商社として、環境・社会認証を携わる企業の認証品監査にかかる手間やリスク管理の負担を軽減することで、より多くの企業が積極的に環境・社会認証品の生産・流通に取り組みたくなる仕組みを作りたいとの思いから“Wowdit”の開発に至りました。2018年度から開始した丸紅の社内公募型ビジネスプランコンテストにおいて、事業化挑戦権を獲得した案件です。

本サービスは、脱プラスチックの動きからも需要が高まっている森林由来製品の環境・社会認証品(FSC CoC認証※1・PEFC CoC認証※2)を対象としたテスト販売を開始し、2021年上期以降の本格サブスクリプション展開に向け、機能・サービスの向上、検証を行います。本サービスは、日々の取引書類や基幹システムデータをアップロードすることで監査に必要な情報が自動集計、即時確認できる仕組みを構築し、認証取得企業、監査会社双方の監査効率・精度の向上を図ります。

丸紅は、森林認証業界の各ステークホルダーとの協議を重ねながら本サービスの開発を進め、2020年8月には同業界の認定機関の1つであるドイツの認定機関ASI社※3の評価を受け、対象となる認証規定との適合を確認しました。また、丸紅の国内外のグループ企業を対象に実証実験を行い、監査業務の効率化に大きく寄与することを確認しています。

丸紅は、“Wowdit”を通じて、将来的には、環境・社会認証に携わる企業の負担を抑えるだけでなく、消費者の需要喚起による環境・社会認証品の普及を図り、より多くの企業・消費者がサステナブルな生産・流通・消費行動に取り組める仕組みの構築を目指します。

※1 FSC CoC認証:FSC(Forest Stewardship Council®、森林管理協議会)がサプライチェーン全体を通じ製品が通る経路を全て辿って、FSC認証原料がきちんと識別され、他の非認証製品と分別されているかを確認するもの。
※2 PEFC CoC認証:PEFC(Programme for the Endorsement of Forest Certification)が林産品の供給チェーンに関わりを持つ企業、団体、消費者などすべてのステークホルダーの参画を通して木材や非木材の林産品が環境、社会、倫理的に最高水準の規格に従って生産されることを確実にするシステム。
※3 ASI:Assurance Services International。FSC認証等の自主的な持続可能性規格に基づいて審査を行う認証機関に対する第三者認定(監督)を行う唯一の認定機関

【“Wowdit” (ウォーディット)公式ホームページ】
https://wowdit.net/

<“Wowdit”画面イメージ> <“Wowdit”画面イメージ>
<取引監査プロセス効率化のイメージ> <取引監査プロセス効率化のイメージ>

【本プロジェクトに関するお問合せ先】
お問合せ先:“Wowdit”ホームページお問合せフォーム(https://wowdit.net/lp/#contact

 

以 上

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