2020年

タイヤ自動摩耗計測技術を開発する米国・Tyrata社との業務提携について

2020/10/15
丸紅株式会社

丸紅株式会社(以下、「丸紅」)は、米国でタイヤ自動摩耗計測技術を開発するTyrata, Inc.(以下、「Tyrata社」)と、Tyrata社が開発したタイヤ自動摩耗計測機材(以下、「本機材」)の日本市場への導入に関する業務提携契約を2020年9月17日に締結しました。丸紅は、本機材の国内展開に向けて実証実験を進め、2年以内を目途にサブスクリプションモデルを視野に入れたサービスの提供を目指します。

突発的な事故を除き、タイヤトラブルの主な原因は、空気圧の低下と摩耗によるものですが、空気圧をモニタリングするサービスは多数提供されているのに対し、摩耗を自動的に計測する技術は、タイヤを構成するゴムが絶縁体であるが故にIoT化が困難であり、未だ一般化されていません。自動運転を見据えた自動車のIoT化が加速するにつれ、メンテナンスの自動化が求められるようになり、タイヤの摩耗状況を自動でリアルタイムに計測する需要は今後更に高まっていくものと考えます。

Tyrata社は、米国デューク大学発の2017年に設立されたスタートアップで、独自に開発したセンサーとアルゴリズムによってタイヤの摩耗をリアルタイムに直接計測する技術を開発しました。丸紅は、従来のタイヤ販売に加え、新たなビジネスを模索する中で、独自の技術を持つTyrata社に着目し、今回の業務提携に至りました。

丸紅は、本機材を日本へ導入し、物流会社との実証実験を通じて、タイヤ自動摩耗計測の需要やドライバーの安全性の向上、タイヤコストの削減効果といった検証を進めていきます。検証後の国内展開開始の際には、Tyrata社と独占代理店契約を締結する予定です。丸紅とTyrata社は、実証パートナーとしてお互いの知見を活用して、タイヤの自動摩耗計測機材の普及に取り組み、安全なスマート社会の実現に貢献していきます。

減速帯(スピードバンプ)型のタイヤ自動摩耗計測機材。上部を通過する車両のタイヤ残溝を瞬時に計測。 減速帯(スピードバンプ)型のタイヤ自動摩耗計測機材。上部を通過する車両のタイヤ残溝を瞬時に計測

 

<Tyrata社概要>  
会社名 : Tyrata, Inc.(タイラタ)
本社所在地 : 米国 ノースカロライナ州
設立 : 2017年9月
代表者 : Jesko von Windheim
事業内容 : タイヤ自動摩耗計測技術および機材の開発
ホームページ : https://tyrata.com/

 

以 上

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