2020年

丸紅グループの購入電力のCO₂フリー化推進ならびに温室効果ガス排出削減目標について

2020/09/08
丸紅株式会社

丸紅株式会社(以下、「丸紅」)は、国内全単体事業所における購入電力を2021年度より実質CO₂フリー*1化します。また、国内連結子会社の購入電力のCO₂フリー化も推進していきます。CO₂フリー化については、電力小売事業を行う100%子会社の丸紅新電力株式会社(以下、「丸紅新電力」)を活用し、2021年に移転予定の新本社ビル向けに、丸紅グループが保有する環境にやさしい水力・バイオマス・太陽光発電所や、有効活用の必要性が高まっている卒FIT太陽光*2、長野県・新潟県の公営水力発電所の電力が供給されます。

丸紅グループは上記の取組みを中心に、事業活動に伴い発生するエネルギー由来の直接・間接温室効果ガス排出量(Scope 1*3 及びScope 2*4)を、連結ベースで2030年度までに2018年度対比にて25%削減します(2018年度 温室効果ガス排出量(CO₂換算):1,035千トン)。削減状況は定期的に開示するとともに、パリ協定目標に整合したより高い削減率の実現に向けて目標値を高めていくべく、継続的に検討を実施します。

また、丸紅グループはグローバルに展開する電力事業を通じ、グループ外の皆さまの購入電力の低炭素化・CO₂フリー化にも広く貢献すべく、発電事業を通じた電源ポートフォリオの低炭素化、ならびに電力卸売・小売事業を通じた再生可能エネルギー由来電力の普及を促進しています。具体的には、石炭火力発電事業の縮小と再生可能エネルギー発電事業の拡大*5に加え、主に以下の取組みを実施しています。

【丸紅新電力】
丸紅グループが保有する再生可能エネルギー発電所に加え、公営水力発電所など多様な再生可能エネルギー電力の調達を強化しています。供給面では、再生可能エネルギー比率を向上させて排出係数を低減させる「再エネ電力メニュー」、排出係数のみを低減させる「CO₂削減電力メニュー」等の幅広い商品メニューを用意し、お客様のニーズに応じたオーダーメイドの提案を行っています。

【SmartestEnergy Limited】
英国で電力卸売・小売事業を行う丸紅の100%子会社SmartestEnergy Limited(以下、「SEL社」)は、契約電力量の約83%(2019年度)が再生可能エネルギー由来となり、容量換算で大型石炭火力発電所2基分のCO2排出量削減に相当します。SEL社は、米国・豪州にも拠点を設立しており、丸紅は、SEL社を通じてCO₂フリー電力の普及にグローバルに貢献していきます。

【Jamaica Public Service Company Limited】
2007年にジャマイカの電力会社Jamaica Public Service Company Limited(JPS)に丸紅が出資参画した当時、全島の電力の95%が重油・ディーゼル由来でしたが、高効率の天然ガス焚き火力発電・再生可能エネルギー発電を推進した結果、2020年の重油・ディーゼル由来の発電設備容量は50%未満に縮小しており(全島の2020年7月発電設備容量:1,157MW)、島全体の電力の低炭素化に貢献しています。

丸紅グループは、今後も気候変動対策に貢献する取組みをグループ全体で促進していきます。

*1 実質CO₂フリー:国際的環境イニシアチブRE100が定める「再生可能エネルギー調達」の要件に基づく
*2 卒FIT太陽光:固定価格買取制度(FIT)の期間(10年)を終了(卒業)した住宅用太陽光発電設備
*3 Scope1:燃料の燃焼・工業プロセス等、事業者自らの温室効果ガス直接排出
*4 Scope2:他社から供給された電気・熱・蒸気の使用に伴う間接排出
*5 2018年9月プレスリリース「石炭火力発電事業及び再生可能エネルギー発電事業について」参照

【関連サイト】
・丸紅新電力HP:https://denki.marubeni.co.jp/
(電力プランに関するお問い合わせはこちらhttps://denki.marubeni.co.jp/contact/
・SEL社HP:https://www.smartestenergy.com/en_us/

丸紅グループの温室効果ガス排出削減の取り組み(電力事業)

以 上

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