2020年
丸紅所蔵「染分縮緬地襷菊青海波文様友禅染振袖」が国の重要文化財に指定
2020/12/23
丸紅株式会社
丸紅所蔵の「染分縮緬地襷菊青海波文様友禅染振袖」がこのたび文化庁により重要文化財に指定されました。
今回指定された振袖は、背裏に貼り付けられた墨書銘によって、1730(享保15)年に19歳で亡くなった愛娘の供養のために、父親の江戸浅草見附脇に住んでいた名主小西喜左エ門が、菩提寺に奉納した娘の形見の品であると推察されています。
また、製作時期の特定が難しい振袖の中では大変貴重な作品であることに加え、繊細な表現をみせる友禅染の優れた技術や伊達紋など当時の流行をよく示していると言われています。
丸紅では1858年の創業以来、織物や呉服、アパレルなどを扱う中で図案研究の為に江戸時代の小袖や近代の着物を収集し、数多くの貴重な衣裳を所蔵しています。ルネサンス期の名画「美しきシモネッタ」を始めとする西洋絵画や日本の洋画とあわせ、丸紅コレクションとして適切に保全し、未来に引き継いでいくことも大切であると考え、CSR活動の一環として今後も取り組んでいきます。