2018年

RSPO・SCCS認証を取得した脂肪酸の在庫販売開始について

2018/11/06
丸紅株式会社

丸紅株式会社(以下、「丸紅」)は、日本においてRSPO(*1)・SCCS認証(MB)(*2)を取得したパーム油由来の脂肪酸(以下、「RSPO認証脂肪酸」)の在庫販売を開始し、安定的かつ少量の需要にも対応できる供給体制を構築します。

脂肪酸の原料となるパーム油は、農園開発の過程で環境破壊、生物多様性の喪失、労働者の人権侵害等、さまざまな環境・社会問題の原因と指摘されています。こうした問題の解決に向け、環境等に配慮して生産された「持続可能なパーム油」であるRSPO認証を取得したパーム油使用の要請が世界や日本において高まっています。丸紅は、これまで特定顧客向けにRSPO認証脂肪酸の販売を行っていましたが、潜在的な顧客ニーズに対応するため日本において初めてRSPO認証脂肪酸の在庫販売を開始します。

丸紅は、ESG課題への取組みを強化することを目的として、2018年4月に社長直轄のサステナビリティ推進委員会を発足しました。RSPO認証製品の流通を通じ、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

以 上

(*1) RSPO(Roundtable of Sustainable Palm Oil):
持続可能なパーム油のための円卓会議。環境への影響に配慮した持続可能なパーム油を求める世界的な声の高まりに応え、WWF(世界自然保護基金)を含む7つの関係団体が中心となり2004年に「持続可能なパーム油のための円卓会議」が設立されました。RSPOは持続可能なパーム油の生産と利用促進を目的とする非営利組織であり、パーム油産業をめぐる7つのセクターの関係者(パーム油生産業、搾油・貿易業、消費者製品製造業、小売業、銀行・投資会社、環境NGO、社会・開発系NGO)の協力のもとで運営されています。丸紅は2015年2月22日に正会員として加盟しました。

(*2)SCCS認証(Supply Chain Certificate System認証):
認証パーム油を使用して作られた製品を取り扱う製造・加工・流通過程でSCCS認証の要求事項を満たしているかを認証する制度。パーム油の複雑なサプライチェーンを反映して、3つの認証モデルと1つのクレジットモデルがあります。丸紅は2015年10月8日にSG(*3)およびMB(*4)認証を取得しました。

(*3)セグリゲーション(Segregation、SG):
複数の認証農園から得られた認証油からなり、非認証油とは混ぜ合わされることなく、認証油が最終製品製造者まで受け渡される認証モデル。生産農園を1つに特定できませんが、認証農園から生産された原料のみであることが保証されます。

(*4)マスバランス(Mass Balance、MB):
流通過程で認証油と非認証油が混合される認証モデル。物理的には非認証油も含んではいますが、購入した認証油の数量は保証されています。

 

■RSPO認証取得ロゴ

■RSPO認証取得ロゴ

丸紅の進捗状況をwww.rspo.orgでチェックして下さい。

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