2016年

3Dスキャナ自動化システムの最上位機種 発売開始
自動車ホワイトボディのインテリア・エクステリアを自動測定・検査【丸紅情報システムズ】

2016/06/20
丸紅株式会社

丸紅情報システムズ株式会社(略称:エムシス/MSYS、本社:新宿区大久保3-8-2 社長 伊吹 洋二)は、光学式3D測定機器メーカーである独GOM社(ゴム/GOM mbH 本社:ドイツ・ニーダーザクセン州、社長:コンスタンチン ガラヌリス、1990年設立)製の3D形状測定・検査自動化システムに、最上位機種となる新製品「エイトス スキャンボックス(ATOS ScanBOX) シリーズ8(以下、シリーズ8)」と「エイトス スキャンボックス シリーズ7(以下、シリーズ7)」をラインアップし、6月22日より販売を開始します。

3D形状測定・検査自動化システム「エイトス スキャンボックス」は、ロボットアームに取り付けられたGOM社製3Dスキャナ「エイトス トリプル スキャン(ATOS Triple Scan)」により対象物の3D形状測定および、測定結果を用いた検査を全自動で行うシステムです。設計データを基準に製造された部品の形状比較、部品の寸法・角度の測定など、形状に関する検査を実施することが可能です。3Dスキャナ本体、多軸ロボット、GUI(*1)型ロボット動作・測定手順プログラミングソフト、検査・解析ソフト、ボックス壁面を安全柵とした安全システムの組み合わせで構成されます。

新製品は大型の対象物を自動測定できることが大きな特長で、欧米ではアダム・オペル社をはじめ、既に15台以上の受注実績があります。従来機種の最大測定物は幅3メートル・奥行3メートル・高さ1.5メートルでしたが、最上位機種となる「シリーズ8」では幅2.5メートル・奥行6メートル・高さ3m以上(測定物による)、「シリーズ7」では幅1.25メートル・奥行6メートル・高さ3m以上(測定物による)となり、自動車ホワイトボディなどこれまでは自動測定が不可能であった大型の対象物まで対応します。また、ロボットが前後に移動する走行レールを「シリーズ8」では両面、「シリーズ7」では片面に備えていることに加え、計測物を乗せて回転させながら自動測定が可能な自動回転テーブルを付属していることで、1システムで様々な測定対象物に対応することができます。これまで大型対象物の測定には接触型の測定機が用いられてきましたが、「シリーズ8」「シリーズ7」を採用することで3D形状測定での自動化による高精度かつ高速な検査が可能となります。

MSYSは1999年にGOM社と国内総販売代理店契約を締結、その後2012年12月にエイトス スキャンボックスを発売して以来、これまでに自動車メーカーを中心に約30台の「エイトス スキャンボックス」を販売してきました。今回、新製品をラインアップに加えたことで、自動車メーカーやプレス金型工場、デザイン(モックや実車)部門などを持つ製造業を中心に販売を拡大し、販売開始から1年間にエイトス スキャンボックス全体で15台を納入、10億円の売上をめざします。販売価格は「シリーズ7」の最小構成(7160)が4330万円(税抜)、これに自動測定シミュレーション・検査ソフトウェアVMR(Virtual Measuring Room)と、フォトグラメトリ機能(*2)を追加したエイトス トリプル スキャンを組み合わせた構成で7300万円(税抜)です。

エイトス スキャンボックス シリーズ8 エイトス スキャンボックス シリーズ8

インテリア測定の様子 インテリア測定の様子

 

<エイトス スキャンボックス製品紹介WEBサイト>
http://www.marubeni-sys.com/3dscanner/

シリーズ7 

シリーズ8

 

シリーズ7 ラインアップ

製品タイプ 7160
(回転テーブル無し)
7260
(回転テーブル1台有り)
設置範囲
(幅 x 奥 x 高)
4.75 x 10.15 x 3.90 m 8.75 x 10.15 x 3.90 m
最大測定物
(幅 x 奥 x 高)
1.25 x 6.0 x 3m以上 1.25 x 6.0 x 3m以上
*回転テーブル部φ3.0m

 

シリーズ8 ラインアップ

製品タイプ 8160
(回転テーブル無し)
8260
(回転テーブル1台有り)
8360
(回転テーブル2台有り)
設置範囲
(幅 x 奥 x 高)
5.75 x 10.15 x 3.90 m 9.75 x 10.15 x 3.90 m 13.75 x 10.15 x 3.90 m
最大測定物
(幅 x 奥 x 高)
2.5 x 6.0 x 3m以上 2.5 x 6.0 x 3m以上
*回転テーブル部φ3.0m
2.5 x 6.0 x 3m以上
*回転テーブル部φ3.0m

 

(*1)GUI(Graphical User Interface):コンピュータグラフィックとマウスやトラックボール、タッチパッドなどのポインティングデバイスを用いて、直感的な操作を可能にする操作方法。
(*2)フォトグラメトリ機能:三次元の対象物を複数の位置から撮影し、取得した二次元画像を元に視差情報を解析し、座標や形状を算出する測量技術の機能。

 

<GOM社について>
GOM社(GOM mbH)は、1990年に独ブラウンシュバイクに本社を置く、光学式3次元測定とデジタイジングのリーディングカンパニーです。光学を用いた3次元座標測定技術、物質の変形解析、品質管理にフォーカスしたテクノロジーであらゆる産業の商品開発と品質保証に役立つソリューションを提供しています。
GOM社ホームページ:http://www.gom.com/

<丸紅情報システムズについて>
丸紅情報システムズは、最先端ITを駆使した付加価値の高いソリューションやサービスを、お客様視点で提供するソリューションプロバイダです。製造・流通・サービス・小売・金融業を中心とする様々な業界の知見と高度な提案力とグローバルな視点からお客様の差別化に貢献する最先端技術やそれを活用した新しいソリューションの開発力が当社の強みです。ソリューションや製品、サービスを通じて、お客様の期待を超える新しい「価値」の創出でお客様のビジネスを支援します。

【お問い合わせ先】
丸紅情報システムズ株式会社
URL: http://www.marubeni-sys.com/
〒169-0072 東京都新宿区大久保3-8-2 新宿ガーデンタワー
広報部広報課(プレス関係者窓口)
TEL:03-4243-4040
FAX:03-4243-4888

【製品に関するお問い合わせ】
丸紅情報システムズ株式会社
製造ソリューション事業本部 計測製造ソリューション部
TEL:03-4243-4140

*文中の製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です。
*ニュースリリース記載の情報は発表日現在の情報であり、予告なく変更される場合があります。


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