2014年

インドJSW Steel社 Dolvi製鉄所 高炉改修工事の受注について~インドでの高炉一号案件~

2014/02/06
丸紅株式会社
新日鉄住金エンジニアリング株式会社

新日鉄住金エンジニアリング株式会社(代表取締役社長 高橋 誠)製鉄プラント事業部(事業部長 白石 宏司)(以下「新日鉄住金エンジニアリング」)は、丸紅株式会社(以下「丸紅」)と共同で、インド民営最大手JSW Steel Limited社(以下、JSW※1)より、同社Dolvi製鉄所の高炉拡大改修工事を受注致しました。

本プロジェクトでは、高炉の容積を二倍近く拡大することにより大幅な生産能力増を実現させます。新日鉄住金エンジニアリング独自の改修工事工法により短期間でこの拡大を可能とする点に加え、丸紅のJSW向け納入・完工実績が高く評価され、欧州競合他社との国際競札を勝ち抜き受注へと至りました。

本プロジェクトは、新日鉄住金エンジニアリングが日本国内で培った高効率な高炉設備をインド国内に供給する初のプロジェクトであると伴に、製造・工事を含めインド国内でのEPC事業への取り組みを進めるプロジェクトとなります。インドで前例のない短工期工法を今回採用することにより、高炉の休止期間を100日以下に短縮し、高炉改修による生産ロスを最小限にします。

一方、新日鉄住金エンジニアリングは営業拠点として2010年にインド/コルカタにて現地法人Nippon Steel & Sumikin Engineering India(※2)を設立し、インドにおける事業拡大を推進しております。これまで、本件以外にも民営大手のTATA Steel、JSW Steel、 Bhushan Steel向けに環境・省エネを強みとしたコークス炉向けCDQ設備(Coke Dry Quenching)、また、TATA Steelには連続焼鈍やブリキ鋼板製造設備を供給しており、第一段階であるインド市場における新日鉄住金エンジニアリングが取り組んできたインド市場での事業展開の1stステージ(プレゼンス確立)を達成したものと自負しております。

今後は、当該市場での2ndステージ(拡大期)として、更なる事業推進を図って参ります。

新日鉄住金エンジニアリング並びに丸紅は今後も、他分野も含めインド及び他海外市場でも事業展開を加速し、グローバル対応を継続展開していくことで、新興国の経済成長の高効率化・CO2排出削減・省エネに貢献していく所存です。


【プロジェクト概要】
炉容積  :既設2,581m3 ⇒ 4,323m3へ炉容積を拡大
受注範囲 :設計、主要設備納入(新日鉄住金エンジニアリングが設備技術保有する炉頂原料装入
      装置、鋳床設備、等)、既設高炉の解体および新設高炉の据付工事
工法概要 :既設高炉炉本体を引出後、事前組みした新設高炉を所定位置に引込むブロック工法

※1. JSW Steel Limited概要
所在地  :本社/ムンバイ、製鉄所/Vidyanagar、Dolvi、Salem、Vasind、Tarapur
粗鋼生産量:852万t(2012年度)、粗鋼生産能力は1,430万tでインド最大手
売上高  :3,876億インドルピー (約6,400億円)(2012年度)
生産品種 :熱延、冷延、溶融亜鉛メッキ、形鋼、線材、他

※2. Nippon Steel & Sumikin Engineering India概要
設立   :2010年7月
所在地  :コルカタ
資本金  :7.5百万ルピー
出資比率 :新日鉄住金エンジニアリング 99%  NSプラント設計 1%
社長   :武田 俊一(新日鉄住金エンジニアリングより派遣)


以 上

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