企画展

企画展

和フリカ―第三の美意識を求めて―会期:2024年5月8日(水)~6月8日(土)

休館日 :日曜日・祝日
開館時間:10:00~17:00(受付終了16:30)
協 力 :株式会社ブレーントラスト

※本展期間のみ、世界の民族衣装でご来館の方は無料

企画趣旨

「和フリカ—第三の美意識を求めて―」と題する本展は、パリを拠点に活動するカメルーン出身の現代アーティスト、セルジュ・ムアングの日本での初個展です。
本展では、日本とアフリカの文化的親和性について、心を弾ませるような新たなビジョンを示す彫刻や着物などの芸術表現作品、具体的には、日本の漆によってリ・イマジンされた伝統的アフリカのマスク、アフリカの布でつくられた着物、表象的なインスタレーションの代表作、本展のために特別に制作された作品、などを展示致します。ムアングの芸術は日本とアフリカの伝統を超えた「第三の美意識」へ私たちを誘います。
本展を通じて、皆さまが日本とアフリカの親和性を感じとり、アフリカ文化への興味を一段と高めて頂ければ幸いです。

作品紹介

Kimono

2008年から意識的に創造しはじめた「第三の美意識」を追求した結果、セルジュがたどり着いた最初の作品のひとつだ。アフリカ生地と現代的な和のスタイルの結合から誕生した『着物』は、実用的でありながら自然な美しさを醸し出す。

《”トーグー”振袖》2023年

Urushi Sculpture

日本の漆芸とアフリカのマスクとの出会い。アフリカの木彫りマスクは、漆芸職人の大河原勝氏、大西長利氏、松島桜子氏らの協力のもと、漆を塗り重ねて平滑なフォルムへと変容する。

《月太陽》2023年

Sculpture Installation

彼の創作努力、創作の試みは、絵画、デザイン、彫刻、建築を同時進行させることで、刻々と変化していく。そして、インスタレーション作品《ブラッド・ブラザーズ(血の兄弟)》、《セヴン・シスターズ(七人姉妹)》、《透現(トランスアピアランス)》へと発展させた。

《セヴン・シスターズ (七人姉妹)》2020年

Sketches

これらの漆の彫刻や着物のスケッチやデザインは、セルジュのアイデアの源であり貴重な資料である。

左:《着物スケッチ 3》2010 右:《グリーン・ファング(緑の牙)》2023年

今後の企画展のお知らせ:
格式の美 ―丸紅コレクションの能装束―
(2024年9月25日~10月26日)
八幡垣睦子―古裂のメタモルフォーゼ
(2024年11月26日~12月21日)