2024年

酪農分野のカーボンニュートラルの実現に向け、J-クレジットを活用

2024/03/14
丸紅株式会社
株式会社ファームノートデーリィプラットフォーム
明治ホールディングス株式会社

丸紅株式会社(以下、「丸紅」)、株式会社ファームノートデーリィプラットフォーム(以下、「ファームノートDP」)、ならびに明治ホールディングス株式会社(以下、「明治HD」)は、このたび酪農分野のカーボンニュートラルの実現に向けてJ-クレジットを活用しました。

今回の取り組みは、ファームノートDPの牧場におけるふん尿の管理方法を変更することで、温室効果ガス(以下、「GHG」)排出量を削減するものです。従来、畑に散布されていた乳牛のふん尿を、「貯留」からGHG排出係数が小さくより環境負荷の低い「強制発酵※」に変更することで、2022年8月から1年間で149トンのCO2を削減することができました。丸紅がGHG排出量の算定やJ-クレジットの申請・販売を行い、明治HDがそのJ-クレジットを購入するという仕組みです。

このような家畜排せつ物管理方法の変更により生み出されたGHG排出削減によるJ-クレジットの活用は、日本では初めての取り組みです。酪農・畜産業界において経済的な循環を生み出し、カーボンニュートラルの実現を目指していきます。

※強制発酵:撹拌等により強制的に空気に触れさせることによって起こる発酵のこと。

分離した固体分を強制発酵し敷料として利用 分離した固体分を強制発酵し敷料として利用

強制発酵したふん尿 強制発酵したふん尿

従来の排せつ物管理方法 従来の排せつ物管理方法

GHG削減に寄与する管理方法 GHG削減に寄与する管理方法

なお、今回J-クレジットを創出したファームノートDPは、酪農分野における社会課題の解決、生産性向上を目指すスタートアップ企業ファームノートホールディングス(以下、「ファームノートHD」)の子会社です。丸紅はファームノートHDに2021年に出資し、酪農・畜産DXの加速度的な推進による生産性向上・効率化の実現に向けて取り組んでいます。明治HDは2023年に出資し、明治グループが研究開発する素材・商品における実証実験の場としてファームノートグループが経営する牧場を活用し、持続可能な酪農業実現に向けて取り組みを強化していきます。

丸紅、ファームノートDP、ならびに明治HDは、今後も新たな知見や技術を持つ企業と積極的に協力し、持続可能な酪農業の実現に貢献していきます。

【参考情報】
・株式会社ファームノートデーリィプラットフォーム
 https://farmnote-dp.jp/

・畜産業界におけるJ-クレジット制度への登録について(丸紅 2022年9月21日リリース)
 https://www.marubeni.com/jp/news/2022/release/00067.html

・酪農・畜産DXの推進に向けた協業開始について(丸紅 2021年8月17日リリース)
 https://www.marubeni.com/jp/news/2021/release/00074.html

・スマート酪農、サステナブル酪農を推進する“酪農DXスタートアップ” ファームノートホールディングス社に出資(明治HD 2023年8月2日リリース)
 https://www.meiji.com/pdf/news/2023/230802_01.pdf

・酪農乳業を、もっと持続可能に。
 持続可能な酪農乳業を目指し、明治グループは「酪農家支援」「地域貢献」「環境負荷低減」の3つの領域でアクションを推進します。
 https://www.meiji.com/sustainability/dairy/

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