サステナビリティに対する考え方ESGリスク調査・分析
2017年度、丸紅は、ESGリスクマネジメント強化の一環として、専門的な知見を有する社外コンサルタントと協働で、客観的な視点・手法により、自社の全ての取り扱い商材ならびに実施事業を対象に、潜在しうるESGリスクの調査・分析を行いました。
リスク分析に当たっては、国際機関、政府機関、各種研究所、NGO団体等が公表しているESGリスク関連データ・情報を参照の上、一般的にESGリスクが潜在する可能性の高い商材・事業を絞り込み、最終的に約30弱の商材・事業について、詳細なリスク分析を実施しました。
サプライチェーンにおけるリスク調査
丸紅は、サプライヤーと「サプライチェーンにおけるCSR基本方針」(以下、基本方針)を共有し、その理解と協力・遵守を徹底して要請しています。新規・既存サプライヤーを問わず、コミュニケーションやアンケート・訪問調査を通して、デューデリジェンスやリスク・アセスメントを実施し、違反事例が確認された場合には、指導や取引見直しを行っていきます。丸紅は、基本方針の浸透・徹底を図ることで、社会・環境面におけるリスクの低減に取り組んでいます。
ESGリスク調査・分析のプロセス

1.ESGリスク評価の準備
自社の全商材・事業の洗い出し・整理
2.ESGリスク1次評価・分析の実施
手順① 全商材・事業のESGリスク評価の実施 ⇒ 高リスク商材・事業の特定
手順② 高リスク商材・事業のESG課題別リスク評価の実施 ⇒ 最終高リスク商材・事業への絞り込み
3.ESGリスク2次評価・分析の実施
手順① 最終高リスク商材・事業のリスクプロファイルの作成
手順② 当社の調達国及び事業国における一般的な国別ESGリスク評価の実施
調達国・事業国における一般的な国別環境・社会リスク評価(イメージ)
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一般的な国別ESG
リスク評価調達国・事業国 A国 B国 C国 D国 E国 環境 生物多様性 ■high ■low ■very high ■high ■low 水の利用 ■moderate ■moderate ■moderate ■low ■high 気候変動 ■low ■low ■high ■high ■low 自然災害・
公害■high ■low ■moderate ■low ■high 社会 労働時間 ■moderate ■high ■moderate ■low ■low 賃金 ■low ■low ■low ■low ■high 強制労働 ■low ■low ■high ■low ■low 児童労働 ■high ■low ■moderate ■low ■moderate ガバナンス コーポレート
ガバナンス■moderate ■high ■moderate ■very high ■moderate ※表の国別のレベルは実際の調査結果を表しているものではありません。
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※各レベルとエリアは実際の調査結果を表しているものではありません。
4.今後のステップ
2018年度以降、さらに当社の商材・事業に即した詳細分析、ESGリスク軽減策の必要性の検討などを段階的に推進。