社員インタビュー

マーケティング責任者として他組織へ出向
B2CからB2Bビジネスまで縦横無尽のマーケティング力

READ MORE
社員インタビュー

マーケティング責任者として他組織へ出向 B2CからB2Bビジネスまで縦横無尽のマーケティング力

Back to Index

CHECK POINT

  • 伝統的なB2Cから最先端のB2Bビジネスまで幅広い領域のマーケティングを経験
  • 昨年度まで、アフリカ・ケニアにおける消費財(生理ナプキン)の新ブランド開発や海外上市に係るマーケティング責任者
  • 現在、建設DX関連スタートアップ企業にてマーケティング全体の統括を行う

アフリカ・ケニアにてマーケティング責任者を担当

──デジタル・イノベーション部では、近年グループ会社や子会社へCTO(チーフ・テクノロジー・オフィサー)やCMO(チーフ・マーケティング・オフィサー)として出向するメンバーも増えています。昨年度まで江原さんもデジタル・イノベーション部から営業部へ出向して、現在は丸紅のグループ会社にあたる建設DX関連スタートアップ企業でマーケティング部長兼CMOを務められているそうですね。

江原賢治(以下、江原) はい。2020年に丸紅へ中途入社しましたが、これまで一貫してマーケティングの領域で働いてきました。事業会社から支援会社まで、責任者から現場実務者までの立場で、特にマーケティング×テクノロジーを活用した業務に多く携わっています。もともとは総合広告代理店からキャリアをスタートし、その後に教育関連事業会社でマーケティング業務に従事したのちにイギリスへ留学をしてMBAを取得しました。

「日本を起点とした世界で勝てるビジネスがしたい」という志のもと帰国し、大手やスタートアップ企業への転職や起業を検討するなかで、丸紅への入社を決意しました。「デジタル・イノベーション部」と聞くとAIやデータ分析のイメージを想起される方も多いかもしれませんが、私のようにマーケティングを専門とする人財もいます。

──デジタル・イノベーション部から他の営業部へ出向することで、業務の幅もかなり広がっていきそうですね。

江原 私は2022年4月から社内出向というかたちでデジタル・イノベーション部からほかの営業部へ移り、アフリカ・ケニアで女性用生理ナプキンのマーケティングに携わりました。現地ではブランド開発から販売に至るまでの過程にマーケティング責任者として携わりました。ケニア現地でゼロから市場調査を始めて、ケニア女性のニーズに合わせた新ブランドを開発しました。

そもそもケニアの生理ナプキン市場はすでに世界的な外資ブランドが市場開拓を⾏い、その後を追うように他国ブランドも参⼊している状況でした。多くのブランドがひしめく戦国時代のような状態の市場に参⼊していくうえで、よりケニア現地の女性のインサイトに合わせたブランドを開発するために「LOVE YOURSELF MORE」というミッションを掲げ、既存の競合ブランドとの明確な差別化を図ったマーケティング戦略策定・実行を行い、ゼロからブランドを育てていきました。

画像:江原賢治

プレッシャーや緊張感があるからこそ、達成感がある

──営業部への出向となると、ビジネスへの向き合い方も変わっていくものなのでしょうか。

江原 営業部へ移ったことで、事業における目標や数字に対するプレッシャーや緊張感が強くなりました。大変でしたが、刺激的でもありました。

また事業として関わる領域も深くなりました。ビジネスを推進するためにマーケットの現場を見ないといけないですし、現地でチームを構築する必要があります。手間のかかる社内調整や事務作業も必要です。特にケニアでの仕事の場合、すべてをゼロからスタートする必要がありました。国籍、生活文化、商習慣や第一言語などが異なるなかで、毎日ケニアの現地パートナーと喧々諤々の議論を交わしながらジェットコースターのような日々を送り、責任者としてチームをリードしていきましたし、人生で初めてボイコットを受けることも経験しました。

アサイン当初は「アフリカでゼロからビジネスに携われるなんて楽しそう」と思っていたのですが、実際に現場に入ると「今日という一日は予定通りに何事もなく終わるのだろうか」と思う毎日の連続で、大変でしたね。一方で、目標をクリアした際には、プレッシャーや緊張感があるからこそ、達成感がありました。今後につながる経験値にもなり、「本当にほかにリスクはないか」と悲観的な目線から計画を練り、「最後は何とかなる」と楽観的な気持ちで取り組む術を身をもって習得しました。

建設DX関連スタートアップ企業でマーケティングの統括

──そこから現在はグループ会社の建設DX関連スタートアップ企業に移られたわけですが、これもまたかなり環境が変わりましたね。

江原 はい、現在は建材メーカーと施主・設計事務所・建設会社をつなぐプラットフォームを提供する企業でマーケティング全体の統括をしています。先程もお話した通り、昨年度までアフリカ・ケニアにおけるB2Cビジネスとは異なり、いまはB2Bビジネスで毎日大量のデータと向き合うようなマーケティングをしています。180度違う環境にいて、商社ならではのダイナミズムを感じますね。

ただ、どんなビジネスでもマーケティングの本質は変わらないと思っています。マーケティングの定義はさまざまですが、自分のなかでは「自分の認識と、相手や世の中の認識を合わせること」だと思っています。もちろんデジタルを活用した手段や手法は日々増えていますが、「ヒトに寄り添いながらインサイトを発掘して解決策を導き出す」、「迷ったら必ず顧客と現場に立ち戻る」という意味では変わらないと思っています。

──さまざまな環境に身を置かれるなかで、丸紅のデジタル戦略の効果や強みを感じることはありますか?

江原 とくにデジタル・イノベーション部は各領域で最先端の知見をもつエキスパートが集まっていることが強みになっていると思いますね。

現在は関わっている建設業界は歴史が長く、市場規模も大きく、日本経済にとって欠かせない重要な業界です。さまざまなパートナーにお会いしていますが、自分の仕事に誇りを強くもつ方々が多いことが印象的です。一方で、伝統的な慣習があり、業界として深刻な問題も抱えています。そのなかでデジタルテクノロジー活用によるソリューションのニーズやポテンシャルは高いと考えています。

好奇心と謙虚さをもちつづけること

──丸紅では、今後もデジタル戦略が強化されていきます。外部からデジタル人財を採用する機会も増えていきそうですね。

江原 好奇心と謙虚さを維持できる人にとってはすごく面白い環境だと思います。丸紅のような商社は複数の本部があり、それぞれが異なるカンパニーの集合体であるという側面があります。加えて、各部署はその業界をリードしてきた歴史もあるので、各ドメインで蓄積したナレッジやネットワークは類を見ないものだと思っています。実際に働くなかでは各業界のトップの方々とお会いする機会もあるので、刺激は多いですね。

同時に、さまざまな領域に対してデジタルやマーケティングの面からサポートしなければなりません。そのためにどんな領域に対しても好奇心と謙虚さをもちつづけることが重要だと思います。最先端のテクノロジーはもちろんのこと、各業界におけるドメインナレッジをインプットや学習をしつづける努力をしないとビジネスに貢献できませんし、既存組織やパートナーから信用されず、信頼を得ることもできません。

──マーケティングの観点から見て、江原さんは丸紅で今後どんな取り組みを強化されていきたいですか?

江原 直近は現在の建設DXビジネスにコミットして貢献したいと思っています。建設業界がいま転機を迎えているタイミングでもあるので、業界を変革するために多くのパートナーの方々にきちんと寄り添っていくつもりです。ぼくらだけで業界を変革できるわけではありませんから、いままでお世話になってきた業界の方々に寄り添って感謝される企業になることが、業界全体の変革にもつながっていくと思っています。デジタルの力で、建設業界の未来を明るくする伴走者になることを目指して日々業務に取り組んでいきます。

Back to Index

Get in Touch

お問い合わせや資料請求はこちら