2010年

小水力発電所「蓼科発電所」の買収・再生について

2010/06/21
丸紅株式会社


 丸紅株式会社(以下、丸紅)は、100%子会社三峰川電力株式会社を通じ、長野県茅野市蓼科の観光地において蓼科開発農業協同組合が所有する水力発電所「蓼科発電所」の営業権及び発電設備一式を買収しました。
 蓼科発電所は、昭和29年に各種産業の育成を図るため、地元の方々が協力して建設した水力発電所です。運転開始以来、自家用発電所として近隣関係施設に長きに亘り自営線により電力供給を行ってきましたが、2007年5月に設備の老朽化、維持管理の負担を理由に供給を停止し、現在運転を休止しております。地域のシンボル的存在である蓼科発電所を復活させたいとの地域住民の声を受け、水力発電事業の実績とノウハウを持つ三峰川電力が、当該発電所の再生に取り組むこととなりました。
 本事業につきましては昨年度、一般社団法人新エネルギー導入促進協議会(NEPC)が経済産業省の委託を受けて実施する「新エネルギー等事業者支援対策事業」の交付を受けています。本年6月末より本格的工事に着手し、2011年5月の運転開始を目指して建設工事を進めていきます。
 蓼科発電所は、最大出力260kWの小水力発電所で、年間発電電力量約1,830,000kWhを発電する計画ですが、これは約500世帯分の電力量に相当します。このクリーンエネルギーの創出により、石油火力発電所に置き換えると1年間でドラム缶約2,380本分の石油を節約、またCO2の排出量を年間約1,000t削減することができます。
 丸紅は、三峰川電力で蓄積した水力発電所運営・開発ノウハウを利用して、今後も小水力発電事業を全国で展開していきます。新たな発電所の建設や遊休施設のリニューアル等を行う事で、5年以内に10か所の新規電源開発を目指します。発電した電力は特定規模電気事業者である丸紅が、企業や官公庁に販売する予定です。

蓼科発電所
所 在 地                    長野県茅野市北山4035-983
最大出力             260kW  RPS電源(予定)
最大使用水量         0.53m3/sec 
有効落差             64.55m
年間発電電力量        1,830,000kWh  
建設コスト             約3億円
節約石油換算量※       476,268L/年 (ドラム缶約2,380本)
   ※石油火力発電所と比較し、計算による1年間節約出来る石油の量
年間CO2排出換算量※ 1,015t/ CO2 
    ※係数に特定排出者の事業活動に伴なう温室効果ガスの排出量算定に関する省令で定める係数0.555[kg- CO2/kWh]を使用して計算


<蓼科発電所外観>

<発電所取水口>

<水車発電機>

<送水管>

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