サステナビリティ社長メッセージ

丸紅グループは、社是「正(公正にして明朗なること)・新(進取積極的にして創意工夫を図ること)・和(互いに人格を尊重し親和協力すること)」の精神に則り、公正明朗な企業活動を通じ、経済・社会の発展、地球環境の保全に貢献する誇りある企業グループを目指します。

当社は、2018年をもって創業160年を迎えます。当社の歩みを振り返ると、総合商社として現在に至るまで、社会にとって価値のある企業であることを目指し、自己変革を繰り返してきました。技術革新やイノベーションが競争優位性を生み出すなかで、これまで以上に自らを変革する力が求められていると認識しています。歴史の転換点に立って将来像を描くためには、従来慣れ親しんだ思考を切り替えることが必要です。一例として、総合商社というあり方を、グループや組織を超えたビジネス上のプラットフォームとして捕らえなおすことをはじめ、10年後の当社グループの姿を議論することによって課題を見出す取り組みをスタートさせています。不透明な時代を勝ち抜くためには、時代の変化を機会として積極的に取り込んでいく姿勢が重要であると考えています。

世界では今、地球環境と社会の持続可能性(Sustainability)を脅かすさまざまな課題が顕在化しています。なかでも、気候変動・低炭素社会への移行、生物多様性保全への対応、ビジネスにおける人権やサプライチェーンにおけるリスクマネジメントなどは、いずれも企業活動の持続可能性に密接に関わる課題です。こうした課題に対して、2015年に「持続可能な開発目標」が国連総会で採択され、2016年には「パリ協定」が発効するなど、持続可能な環境と社会のためのグローバルな枠組みが整いつつあります。当社は、2012年に国連グローバル・コンパクトへの支持を表明し、環境や社会に対して企業としての責任を果たし、企業価値を向上させる取り組みを続けてきました。現在は、こうした取り組みをさらに進めて、持続可能性に向けたグローバルな変化をどのようにESG課題として経営に組み入れていくのかを考え、実行に移す転換期にさしかかっていると認識しています。

具体的な取り組みとして、ESG課題への取り組みを強化することを目的に、従来のCSR・環境委員会を2018年4月に改組し、社長直轄のサステナビリティ推進委員会としました。サステナビリティ推進委員会では、マテリアリティの特定と定期的な見直しをはじめとする当社のESG課題への取り組みに関する基本的な方針や施策について討議を行う予定です。また、外部の視点を討議に取り入れるため、アドバイザーとして社外取締役、社外監査役計3名が参加しています。

地球環境と社会の持続可能性をめぐるグローバルな動きが加速する中で、当社グループのあり方を、常に社会やステークホルダーからの視点から見つめなおし、改善していくことが求められています。今後も、私たち丸紅グループに求められている課題解決に向けて真摯に取り組んでいくことで、ステークホルダーの皆様から信頼される存在となるよう努めてまいります。

代表取締役社長國分 文也