2024年
マレーシアにおけるバイオマス資源を原料とするSAF(持続可能な航空燃料)製造事業の
検討開始について
2024/05/15
丸紅株式会社
丸紅は、マレーシアのサラワク州において、マレーシアの国際貿易投資省傘下で、投資機会を推進する州政府機関のインベストサラワクと、バイオマス資源を原料とする持続可能な航空燃料(Sustainable Aviation Fuel。以下、「SAF」)※1の製造・販売を目的とした実現可能性調査(以下、「本調査」)に関する覚書を2024年5月15日に締結しました。
航空業界を取り巻く環境
航空業界においては、CO2排出量の削減が喫緊の課題となっており、国際民間航空機関(ICAO)は、CO2排出削減制度※2を導入しています。SAFは従来の航空機燃料を代替する次世代低炭素燃料として、需要拡大が見込まれています。
今後の展望
丸紅は、2021年3月に気候変動長期ビジョンを策定、中期経営戦略「GC2024」ではグリーン戦略を企業価値向上に向けた基本方針の一つと位置付けています。今後、丸紅はインベストサラワクと共に、本調査による新たな事業の創出を目指し、サラワク州での産業・経済の発展に貢献していきます。
1 化石燃料由来ではなく、化石燃料に比べライフサイクルでCO2排出量が少ないジェット燃料。今回のバイオマスの他に、一般廃棄物、植物油、廃油等が原料となるプロセスが存在する。
2 2016 年にICAO が CORSIA 制度(国際民間航空のためのカーボンオフセットおよび削減スキーム)を採択。 2021年以降にCO2排出量を増加させない制度で、各航空会社は決められた排出枠を超えてCO2を排出した場合、必要量の排出枠を購入しオフセットする義務等が課されている。
<インベストサラワク 概要>
正式名称:InvestSarawak(州政府機関)
所在地 :マレーシア国サラワク州
設 立 :2023年
代表者 :Timothy Ong Wye Ern
事業内容:サラワク州への投資機会を推進する政府機関
ウェブサイト:https://investsarawak.gov.my/