2023年

マレーシアにおける航空機整備・解体事業合弁会社Karbon社設立について

2023/09/27
丸紅株式会社

丸紅株式会社(以下、「丸紅」)は、航空整備士の訓練や航空機整備の東南アジアにおけるリーディングカンパニーであるマレーシアのD'viation Solutions Sdn Bhd(以下、「DSSB社」)をパートナーとして、航空機の重整備(*1)・解体事業(*2)を行う合弁会社KarbonMRO Services Sdn Bhd(以下、「Karbon社」)を設立しました。

<MRO Asia-Pacificにおけるサイニングセレモニー> <MRO Asia-Pacificにおけるサイニングセレモニー>

Karbon社は、丸紅の航空機アフターマーケット市場におけるノウハウと、DSSB社の航空整備士の訓練や航空機整備に関わる人材開発機能を活用し、独立系MRO(*3)として、ビジネスジェット向け重整備を実施する他、狭胴機(*4)向け重整備・機体解体およびエンジン解体分野に新規参入します。航空機のライフサイクルに応じたソリューションを提供するMROとして、機動的且つ柔軟な複合サービスを提供します。

<航空機格納庫イメージ図> <航空機格納庫イメージ図>

また、Karbon社が拠点を構えるスバン空港(*5)は、2027年に向け再生・拡張計画が進められ、今後東南アジアの航空産業の集積地となる見込みで、Karbon社は、成長が見込まれる東南アジアの航空機アフターマーケット市場への参入と共に、同地域の持続可能な経済成長及び雇用促進に寄与することを目指します。

Karbon社のターゲット市場となる東南アジアの重整備需要は、2022年時点で3.8億米ドルのところ、2032 年には6.3億米ドルに成長する見通しです。また、解体需要に関しても、東南アジアにおける航空機の退役機数は年平均7.5%増加することが見込まれており、コロナ禍からの回復による運航機数増加に伴い、重整備・機体解体事業共に需要が高まっています。

丸紅は2012年に航空機アフターマーケット向けの部品販売・エンジンリースを行う米国Magellan Aviation Group LLLP(以下、「Magellan社」)の株式を取得して以来、航空機アフターマーケット事業を拡大してきました。今回のKarbon社設立を通じて、東南アジアにおける航空機の重整備・解体事業と、Magellan社の持つ部品販売機能およびアセットトレーディング機能を掛け合わせることで、アジアにおける航空機アフターマーケット市場における丸紅の機能を強化・拡充・多様化させ、顧客への提供価値の最大化を目指します。

(*1)定期的に実施される大規模な整備・点検作業(機体構造内部の検査、修理、改修、塗装等)
(*2)退役する機体・エンジンの解体作業
(*3)Maintenance, Repair, and Overhaulの略。航空機の整備及び修理に関わる事業者。
(*4)機内に一本の通路を挟んで客席が配置されている小型の旅客機。
(*5)スルタン・アブドゥル・アジズ・シャー空港。クアラルンプール近郊のセランゴール州に位置する。

<DSSB社概要>
会社名 : D'viation Solutions Sdn Bhd
所在地 : セランゴール州(マレーシア中部)
創業年 : 2012年
代表者 : Kevin Teoh Chong Tat
事業内容 : 航空整備士訓練・派遣、航空機軽整備、コンサルティング
HP : https://www.dviation.com/
     
<Karbon社概要>
会社名 : KarbonMRO Services Sdn Bhd
所在地 : セランゴール州(マレーシア中部)
創業年 : 2023年
代表者 : Kevin Teoh Chong Tat
事業内容 : 航空機重整備、機体・エンジン解体、ビジネスジェット重整備
HP : https://karbon.aero/

以 上

 

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