2022年
国産陸上養殖アトランティックサーモンの販売について
2022/04/20
丸紅株式会社
Proximar Seafood AS
丸紅株式会社(以下、「丸紅」)とProximar Seafood AS(以下、「Proximar」)は、Proximarが静岡県小山町で建設中の閉鎖循環式陸上養殖(以下、「RAS」:Recirculating Aquaculture System)の養殖場で生産するアトランティックサーモンを、2024年から10年間、丸紅が国内で独占販売すること(以下、「本取組」)につき合意しました。
人口増加や新興国を中心とした食生活の質向上、先進国における健康志向の高まり等により、世界的にサーモンの需要増加が見込まれていますが、生態系保護や海面養殖に適した地域が限られているという理由で、天然および海面養殖サーモンの供給は、頭打ちになりつつあります。そのような状況下、地理的制限を受けず、また、水質汚染や養殖魚の流出といった環境への負荷が低いRASは、水産物をサステナブルかつ安定的に供給する一つの手段として期待されています。国内においても、アトランティックサーモンの需要は堅調に増加しており、国産かつ地産地消の新鮮な水産物として、また近年注目度が高まっているサステナブルな食材として、RASアトランティックサーモンの市場規模が拡大していくと考えられます。
Proximarは、アトランティックサーモンの主要市場として年間約6万トンの需要がある日本において、静岡県小山町に日本最大級の養殖場を建設しており、2022年中にふ化施設から順次稼働を開始し、2023年に完工する予定です。出荷初年となる2024年の出荷数量は約2,500トン、2027年のフル稼働時には約5,300トンの出荷を予定しています(*)。
丸紅は、子会社である株式会社ベニレイを中核に、日本市場における天然および海面養殖サーモンの取扱いで一定のシェアを有しています。また、RASアトランティックサーモンについては世界トップレベルの生産実績を持つデンマークのDanish Salmon A/S社に2020年4月より出資し事業運営を開始しています。
丸紅とProximarは本取組を通じ、国産のサステナブルな水産物としてRASアトランティックサーモンのブランド構築を目指し、環境配慮型食料ビジネスを拡大するとともに、食の安定供給に貢献してきます。
(*) Head on gutted weight(HOG / 頭付き内蔵処理後)ベース
左:丸紅 生鮮食材部 部長 中村一成、右:Proximar Seafood AS CEO Joachim Nielsen
【丸紅概要】 | |
名称 | 丸紅株式会社 |
本社 | 東京都千代田区大手町一丁目4番2号 |
設立 | 1949年12月 |
代表者 | 代表取締役社長 柿木真澄 |
事業内容 | ライフスタイル、情報・物流、食料、アグリ事業、フォレストプロダクツ、化学品、金属、エネルギー、電力、インフラプロジェクト、 航空・船舶、金融・リース・不動産、建機・産機・モビリティ、次世代事業開発、次世代コーポレートディベロップメント、 その他の広範な分野において、輸出入(外国間取引を含む)及び国内取引の他、各種サービス業務、内外事業投資や資源開発等 |
HP | https://www.marubeni.com/jp/ |
【Proximar Seafood AS概要】 | |
名称 | Proximar Seafood AS(プロキシマーシーフード) |
本社 | Grieg Gaarden, C. Sundtsgate 17, NO-5004 Bergen, Norway |
設立 | 2015年 |
代表者 | Joachim Nielsen(CEO) |
事業内容 | 閉鎖循環式陸上養殖アトランティックサーモンの生産 |
HP | https://www.proximarseafood.com/ |
以 上