2022年
「Jブルークレジット®」によりカーボンニュートラル化された基礎化学品等の販売について
2022/03/28
丸紅株式会社
丸紅株式会社(以下、「丸紅」)は、国土交通大臣認可法人であるジャパンブルーエコノミー技術研究組合(以下、「JBE」)が認証・発行した、アマモおよびアカモク場(*1)の CO2吸収量を対象としたクレジットである「Jブルークレジット®」(*2)(以下、「本クレジット」)を購入しました。本クレジットは世界に先駆けて海草・海藻藻場について発行されたクレジットであり、丸紅は本クレジットを活用し、カーボンニュートラル化した基礎化学品(エチレン、プロピレン、ブタジエン)等の販売を行っていきます。
本クレジットは、藻場・浅場等の海洋生態系に取り込まれた炭素である「ブルーカーボン」(*3)を対象としており、ブルーカーボンは、地球温暖化対策におけるCO2吸収源の新しい選択肢として世界的に注目されています。本クレジットの由来となる横浜市金沢区(横浜ベイサイドマリーナ横)での藻場づくりは、国や自治体、市民団体、学校、漁業者、企業等多様な主体が連携し、アマモの種付けやアカモクの種苗の供給から藻場の管理まで通年に渡り継続的に実施することで10haを超える藻場の再生が実現しています。
丸紅は、海草・海藻藻場の造成を通じたCO2吸収量の増加、藻場の回復に伴うブルーカーボン生態系の回復・改善や経済効果(魚介類の漁獲量・水質浄化量・生息海生生物の種類の増加等)の創出に貢献するべく、本クレジットを活用し、製造や輸送時に排出されるCO2排出量を相殺した基礎化学品等の販売に取り組んでいきます。
(*1) アマモは海草の一種で砂泥に生息、アカモクは海藻の一種で岩礁や構造物に生息し、食料供給(漁獲増加)や、海水・海底浄化、種の保全に寄与。
(*2) 横浜市漁業協同組合、特定非営利活動法人海辺つくり研究会、金沢八景-東京湾アマモ場再生会議が共同で申請した2020年9月1日~2021年8月31日の対象期間において創出された19.4トン分のCO2クレジット(内、丸紅購入分は9.7トン)。
(*3) 2009年10月に国連環境計画(UNEP)の報告書において、藻場・浅場等の海洋生態系に取り込まれた炭素として命名され、吸収源対策の新しい選択肢として提示された。ブルーカーボンを隔離・貯留する海洋生態系として、海草藻場、海藻藻場、湿地・干潟、マングローブ林が挙げられる(ブルーカーボン生態系)。
<JBE概要> | ||
会社名 | : | ジャパンブルーエコノミー技術研究組合 |
本社所在地 | : | 神奈川県横須賀市長瀬三丁目1番1号 港湾空港技術研究所内 |
設立日 | : | 2020年7月15日 |
理事長 | : | 桑江 朝比呂 |
事業内容 | : | 沿岸域における気候変動対策の促進、ブルーカーボン生態系の定量的評価・技術開発・資金メカニズム、Jブルークレジット®の認証・発行等 |
ホームページ | : | https://www.blueeconomy.jp/ |
【関連プレスリリース】
・カーボンニュートラルエチレンの販売について(2021年12月10日)
https://www.marubeni.com/jp/news/2021/release/20211210J.pdf
・カーボンニュートラル化されたエチレン海上輸送サービスについて(2021年7月7日)
https://www.marubeni.com/jp/news/2021/release/00061.html
以 上